野良里蔵狸 -norakura-

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韓国:竹島を守った英雄?をドラマ化

  独島を守った朝鮮の民間外交官・安龍福がドラマ化【朝鮮日報】

 独島(とくと)は韓国での竹島の呼称だが、朝鮮の民間外交官とへんな肩書きなので、安龍福(あんよんぼく)っておっさんが気になった。何者?。時代背景は1700年前後なので江戸時代だ。ドラマはどうでもいいので(ぉぃ)、このおっさんを調べてみた。

 歴史人物の場合、国によっては評価が異なる事が多いが、このおっさんは凄い。韓国では英雄、日本では証人に捕らえられ一漁民。現在は竹島領有問題で引き合いに出されるが、ここでは論じない。


 まず、記事を抜粋し、韓国での安龍福の評価を見る。

卓越した武術で鬱陵島を狙った倭人を追い払った人物。ドラマは安龍福が「鬱陵于山両道監税官」と自称して日本の幕府との談判を通じて 「二度と鬱陵島等の地に往来しない」という約束を取り付けるまでの過程を描く。

 他の韓国側資料でも、江戸幕府から鬱陵島と独島は朝鮮の領土という覚書(書契)を受けた英雄と賞されており、鬱陵島道洞には「安龍福将軍忠魂碑」まで建てられている。江戸幕府に「鬱陵島等は朝鮮の領土だから来るな」と約束させた人物と考えれば間違いなさそうだ。

 続いて、日本の評価だが資料が難解でちょっと理解しきれず(´・ω・`)
 なので、「竹島一件」を取り上げ年表風にまとめてみた。なお、地名は複雑なので今の地名で記述(当時の竹島は鬱陵島、松島が竹島のことなので)。

 1617年、鬱陵島を日本の船頭が偶然発見. 当時は無人島だった.
 1618年、船頭らの要請に幕府が渡航を許可.
   ※日本の船頭らがここでアワビ漁を始める.

 1692年、鬱陵島に朝鮮漁民がアワビなどを取りにやってくる.
   ※漁民は別の島で漁をしてたが、嵐で漂着したと言い訳.
   ※日本船頭は立ち去るように命令. 漁民は無視.
   ※それどころか朝鮮の漁民達は、船頭らの漁具を勝手に使用.
   ※船頭らは外交問題と認識し、藩そして幕府に通達.
   ※当初、幕府はあまり問題視せず.

 1693年、朝鮮漁民が増える増える. こりゃ、大変だ!
   ※日本語が多少わかる朝鮮漁民を問いただす.
   ※このまま放置するのは危険と安龍福と朴於屯の両名を連行.
   ※鳥取藩まで連れ帰り、幕府の判断を待つ.
   ※両名は幕府使者と共に長崎、対馬を経て朝鮮・釜山へ.
   ※両名を証人として引き渡し、朝鮮漁民の侵入を禁ずる旨を通告.
   ※4ヶ月の交渉も結果的に朝鮮はそれに応じず. 使者は帰国.

 1694年頃、朝鮮側の政権が変わる. 強行派が台頭.
   ※朝鮮側、竹島日本領説を反駁. 書契を送る.

 1695年、すったもんだのあげく…
   ※多田与左衛門、朝鮮の書契の不備を問いただす.
   ※朝鮮側、さらに応戦. 交渉長期化.
   ※対馬藩内に鬱陵島は朝鮮領でいいやという風潮高まる.
   ※対馬藩、幕府に交渉中断を提案. 幕府に任す.

 1696年1月、幕府、鬱陵島への渡海禁止発令,
   ※日本人が居住してない、漁をしたいから許可しただけ、
    距離的にも朝鮮に近い、出兵するのは最良の策ではない、
    朝鮮から奪った訳ではないから返す訳でもない. なので禁漁.
 1696年10月、この旨が対馬藩を経て朝鮮に伝わる.
   ※一件落着.

 安龍福、交渉には全く関係ない!。それどころか、鬱陵島問題は幕府の大人の判断で解決されている。「卓越した武術で鬱陵島を狙った倭人を追い払った人物」。追っ払うどころか捕らえられてるのが何とも(笑)。しかし、このおっさん、あきらめが悪かった。

 1693年引き渡された後、厳罰に処せられるはずが政権交代で無罪放免。立身出世を夢見たのか、1695年に国禁を犯して、領土問題を解決しようと密航し、幕府に接見を求めてきた。ただ、タイミングが最悪。
 すでに幕府では渡海禁止を決定した後であり、対馬藩はまだ朝鮮に伝えていなかった。安龍福の訴訟を幕府が聴許し、話がこじれれば一大事。これは日本・朝鮮間の交渉はすべて対馬経由のしきたりになっていたし、後に重大な禍根を残す恐れがあったからだ。
 結局、鳥取藩の判断で彼らは接見することなく追放された(朝鮮に戻された)。朝鮮に戻った彼らは、みだりに日本に渡海した事で投獄され査問される。その証言が、韓国の英雄譚の大元になっているらしい。勿論、これらの殆どは虚言である(内容はこれ)。呆れてしまった。

 たまたま中央日報(韓国新聞)サイトの過去記事に安龍福の紹介があった。

 「主がいない島を最初に占領した方が主になるのは当然だ」。(現在鳥取県の日本伯耆領主)「それなら私が帰途に日本の海域に散在する無人島の一つを占領した後、紛争を宣言しても構わないのか?」(安龍福)
キム・レジュ氏が最近出版した小説『大朝鮮人・安龍福』で、安龍福(アン・ヨンボック)が鬱陵島(ウルルンド)および独島の領有権をめぐり日本領主と談判する場面だ。
 (中略)
安龍福は1693年、鬱陵島でアワビを採っているところ、日本に連れて行かれたと知られている。 記録上で韓国と日本が鬱陵島・独島をめぐり対立した初めて事件だ。 安龍福は日本幕府から鬱陵島と独島が朝鮮の土地という覚書を受けたが、帰途に対馬島主にこの文書を強奪される。3年後、安龍福はまた日本に渡る。今度は鬱陵島・独島監税将(租税担当官吏で、実際には存在しない官名)として振る舞い、幕府の書簡を再度取り出す。 独島が朝鮮の領土であることを認める日本の最初の公文書だ。しかし安龍福は帰国後、官吏を詐称した罪で処罰された。

 どちらが正しいかはおいといて、ざっと見た限りは日本の資料がしっかりしている。参考サイトでは韓国の文献もしっかり考証した上で論じてるので信用できる。小説の触れ込みはおいといて、色別にした箇所は根拠がまったくない。こうしてみると滑稽だ。
 韓国側も英雄譚に拘らず、いろんな資料を交えて記事にできないものか。竹島で韓国有利ならば無条件にメディアに載せてしまう姿勢が、情報操作みたいで嫌な感じがする。しかも、安龍福問題は鬱陵島であり、独島(竹島)は資料に一切出てこない

 この『独島将軍安龍福』(仮題)というドラマ、ただの愛国心高揚の娯楽ドラマだろう。時代背景を知ったので、ちょっとどんなドラマかは見てみたい。きっと、ツッコミどころ満載だろうなぁ(笑)。

参考サイト)
  安龍福事件TORON TALKER
  安龍福【中央日報記事】(Goolgeキャッシュ)

# 2005-05-18 19:30 一部修正
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