野良里蔵狸 -norakura-

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中国:オンラインゲーム市場統制

  オンラインゲームの開発と運営に強制基準 【人民日報】

文化部はこのほど、4月から始まった「全国オンラインゲーム集中浄化事業」について、次の3つの方針を明らかにした。

(1)同部が起草した「ゲーム製品内容審査基準」について、6月に社会各界から意見を聞く。

(2)オンラインゲームの開発と運営に関し、情報産業部と文化部が強制的な業界基準を定める。ゲーム依存症を誘発する可能性のあるルールを、技術的に変更するよう企業に強制する。

(3)優秀なゲームを今夏、全国の未成年者に推薦する

同事業は文化部と中央文明弁公室が主導し、情報産業部・公安部・国家工商行政管理総局とともに共同作業会議を結成する。事業期間は4月中旬から9月1日まで。

 日本に喩えれば、文科省がオンラインゲームの開発・運営を監視し、優秀なものは国が推薦すると考えればいいのだが、中国はオンラインゲームまで規制の対象にするところが凄い(笑)。
 ただ、中国のオンラインゲーム市場は無知に近かったので、調べてみることにした。


  中国オンラインゲーム産業に見る、インタラクティブメディア飛翔への道(前編)【ITmdia】

 これによると中国のオンライン市場は確実に成長していることがわかる。2004年度のオンラインゲーム産業規模は24.7億元(約321.1億円)で、昨年と比較して2倍以上も成長している。ネット人口も今年1月の時点で推定9,400万人で日本よりも多く、1,500?2,000万人がオンラインゲームの利用実績があるから、日本よりも活発ではないだろうか。

 中国のオンラインゲーム市場は、当初、「韓国産を主とする海外で開発されたコンテンツ」と「中国国内で設立されたオンラインゲーム運営専門業者」とで成り立っていた。とろろが市場が拡大するにつれて、中国政府がこれに懸念を抱き、国産ゲームを中心とした市場に置き換えを検討し始めた。
 最初は 2004年に新聞出版総署が、優れた国産ゲームで中国民族の古典、文化をテーマとしたオンラインゲームを「中国民族ゲーム」と認定する制度を実施するが、2005年1月に発表された2004年度の10大オンラインゲームでは 4作しか選ばれなかった。

 こういう背景を知れば、今回の政策が実施されたのがよく分かる。如何にも中国らしい。建前はともかく、国家主導でオンラインゲーム市場を国産ゲームで統一するのが狙いだろう。そのうち、海外産オンラインゲームをプレイしている人がバッシングを受けそうだ(笑)。

 ところで、これを調べる課程で、こういう報道が見つかった。

  中国政府、輸入オンラインゲームの検閲を強化 【WIRED NEWS】

 中国政府はこのほど、国内でコンピューターゲームの人気がかつてないほど高まっていることを受け、新たな検閲専門委員会を発足させた。外国製ゲームについて、不快な内容や、政治的に慎重に取り扱うべき問題が含まれていないかを監視するものだ。

 国務院文化部は、国外で制作されたあらゆるオンラインゲームについて、今後はまず委員会の審査を受けてからでないと、中国国内で合法的に販売できなくなると発表した。すでに国内でオンラインゲームサービスを行なっている国外のゲーム会社は、9月1日までにそれらの製品を文化部に提出して審査を受けなければ処罰対象となる。(抜粋)

 2004年6月5日の報道だが、すでに規制は実施され、いくつかのゲームが中国国内での販売を禁止されていた。

 禁止になったゲームの1つにパン・ビジョン社の『Hearts of Iron』がある。
 記事ではあまり詳しくないが、第二次大戦を世界規模でプレイする戦略級のシミュレーションゲームだ。満州、西新彊、チベットが独立国として、台湾が日本領として登場するのが中国は気に入らないらしい。

「これらすべては歴史的事実を著しく歪曲し、ゲームサービスとインターネットサービスに関する中国国内の規定に違反している。このゲームはただちに禁止せねばならない」と文化部の報道官は述べた。

 中国国営の新華社通信の報道によると、中国国内にホスティングされている全ウェブサイトでこのゲームの配布が禁止され、CD-ROM版もすべて没収されるという。禁止を無視した販売業者は処罰の対象となるが、罰則の内容は公表されていない。禁止されたゲームのダウンロードを可能にしているネットカフェ――あるいは、利用者がこれらのゲームを勝手にダウンロードし、インストールしてプレイすることを防げなかった店――は、罰金か営業停止の処分を受ける。

 中国政府らしい(笑)。しかし、このゲーム、実は日本でも日本語版が発売中止になったゲームでもある。

  メディアクエスト、「Hearts of Iron」の発売を中止

 理由は「ゲームに日本語化が困難な部分」とあり、曖昧に描写されているが、実際はルール上から問題があった。当時の記憶だが、このゲームは独裁制を民主主義に政治システムを切り替えるルールがある。なので、日本では天皇制を崩壊させることができる。この背景の説明文に何か問題があったのではなかろうか。
 なお、このゲームは現在、2作目が発売され、英語版ながら体験版も用意されている。興味ある方はどうぞ(ここ)。

 脱線失礼。他に発売中止になったゲームは同社の『Project IGI2: Covert Strike』、米エレクトロニック・アーツ(EA)社の『Command and Conquer Generals: Zero Hour Expansion』などがあり、よくある銃撃戦ゲームで、中国や中国軍のイメージが問題らしい。

 こうしてみると、中国政府は教科書やインターネットどころか、ゲームでも共産党のイメージを保つのに必死なのがわかる。ただ、政府がゲームを社会現象の一つとして位置づけているのは面白い。
 日本はゲームは娯楽の一種であり、行政機関は軽く見ている気がする。オンラインゲームはこれからも発展するのは間違いないし、いつかは行政指導も必要になるだろう。中国は建前かもしれないが、ゲーム依存症など今年から対策を検討する。日本はどうしていくのだろうか。
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