野良里蔵狸 -norakura-

tanukurのブログ。不定期更新(´・ω・`)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「残虐ゲーム」を有害指定 神奈川県が全国初

  「残虐ゲーム」を有害指定 神奈川県が全国初 【産経】

 神奈川県は7日、残虐性を誘発する恐れがあるとして県青少年保護育成条例に基づき、米国ロックスター・ゲームス社製の家庭用テレビゲームソフト「グランド・セフト・オートIII」(国内版発売元・カプコン)を有害図書類に指定した。残虐性を理由にしたゲームソフトの有害指定は全国初。

 指定を受け、神奈川県内の販売店では、同ソフトをほかの商品と区別して陳列することが義務付けられ、18歳未満への販売が禁じられる。違反者には30万円以下の罰金が科せられる。

 ついに告示され、規制されることになった。今後は18歳未満へ販売した場合、30万円以下の罰金が科せられる。ただ、ネット通販は規制できるのか疑問だし、有害指定は PlayStation2版の1本だけと、規制の意図がどこにあるのかさっぱりわからない。

 前回記事にしたときは CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)について調べ、これを有効利用できないものかと提案し、最後は規制はやむなしと書いたが、この後、この問題について再考する機会ができ、多少考え方が変わったので新たにまとめたいと思う。


【ゲームを規制するのはやもえない】

 まず、行政がゲームを規制する点については反対しない(反対しないだけで今回の有害指定を賛成する訳ではないので念のため。これは後述)。
 最初は感情論的に反対もしたが、では規制をしない場合、ゲームはどうなってしまうのか?

 確かに「たかがゲーム」であるが、「されどゲーム」でもある。まして、次世代機にもなれば処理能力が格段にあがり、制作側もいかにリアルに作るかが要求される。暴力ゲームは、より危険な方向に進んでしまうのではないだろうか。ただ、これ自体は否定しないし、当然の成り行きだと思っている。大人がプレイする分には爽快感があり、仮想現実を体験できるが、認識力がまだ不十分な子どもには危険だろう。本来なら、親がしっかり子どもの面倒を見ればいいが、現実は難しい。子どもだって、やりたいゲームはやりたいし。
 これが今回、販売する側に罰則を設けたことで一つの歯止めができたと思う。今まではCEROレーティングで18歳以上と指定されていても何も拘束力はなく野放しにされてきたが、罰則がつくと話が変わる。有害指定がつけば販売店側も売るわけにはいかない(売り上げは下がるだろうが)。

 前にも書いたように、書籍や映像メディアに喩えれば分かりやすい。書籍や映像メディアではすでに法で規制されている。少なくとも未成年が買ってはいけないものは堂々と買えない。今回、これがゲームまで波及しただけのことである。今後、次世代ゲーム機をみると、かなり映像がリアルになり、書籍や映像メディアと変わらなくなる。そう考えれば、規制もやも得ないのではないかと思う。


【行政の対応に疑問】

 では、今回の神奈川県の対応は正しいのか?というと、これも違う。

 今回規制されたゲームは、カプコン社が販売している「グランド・セフト・オートIII(以後、GTA3)」。ところが、規制されるのが、PlayStaion2版だけというお粗末さ。同じ残虐ぶりを発揮する Xbox版や PC版は規制対象になっていない。特に Xboxは同じ家庭用ゲーム機なのにスルーされており、何もコメントがない。

 ここで気になったのが、行政のゲームに対する知識のなさ。考え方が安易で、過去に殺人事件と関与したことがあるゲームは PlayStation2版のGTA3。これは危険なゲーム。有害指定にすれば問題ないだろう的な発想。まるで、危険なゲームと社会で認知されたから規制する。臭い物には蓋だ。ただ、言い換えれば、事件を起こさないゲームは規制しないということに他ならない。きっと、神奈川県児童福祉審議会の人たちはどんなゲームがあり、何が有害なのかは人に指摘されるまでわからないのだろう。少なくとも、ゲームをプレイしたことがない人間が規制を判断するのは間違っていると思う。

 今回は青少年育成保護を全面に立てて撤回する意思は見られない。それと同時に他のゲームを規制しようとする意欲も見られない。今回はこれを規制してこれで終わり。次は別の事件に関与したゲームがでたら考えましょうみたいな感じが見え隠れする。
 このゲームが危険と考えるなら、Xbox版もPC版も有害指定にすべきであるのに何もしない。加えて、GTA3はすでに続編がでているのに、それすらも無視している。なんだこれは。

 先に私が書いた論点から議論が進み、有害指定するゲームの基準作りをしっかりした上で、規制を行うならば賛成したいが、こんな馬鹿げた論法で規制されてはたまらない。


【CEROも疑問】

 有害図書指定の基準にCEROレーティングを基準にしたとあるが、このCEROレーティングも疑問がある。過去に取り上げた記事では18歳以上で暴力指定があるゲームを列挙したが、本当にそうなのかわからない。一番わかりやすいゲームソフトがこれ。

  METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER (コナミ)

 GTA3の2倍以上も売れ、TVではCMがバンバン流れ(GTA3はない)、公式ホームページでは10代のコメントが目立っている。でも、CEROレーティングは18歳以上。人をばしばし殺していくゲームが、何もお咎めなし。同じように人をなぎ殺していく真・三國無双4のCEROレーティングは12歳以上。

 この違いは何なんだと思ったが、おそらく流血するかしないかで判断していると思われる。血が出れば残虐指定。殴れば暴力指定みたいな。同じように、攻撃対象が「人」か「人以外」かでレーティングが変わるのではないかと思える節も見えた。

 こうして見ると、なんか非常に判断が古くさい。CEROレーティングが今まで機能しなかったのはこういうところではないだろうか。基準づけがどうも現実的ではない気がする。このままCEROレーティングを基準にするのは危険だろう。ゲームメーカーもユーザーも納得できない。
 METAL GEAR SOLID 3を有害図書指定にしたらどうなるだろうか。おそらく、まわりから総反発を喰らうのが目に見える。
 CEROレーティングはおそらく、子どもなんかにプレイなんてさせずに大人の、しかも古くさい視点でレーティングが決められていると思う。子どもの意見が入れば随分変わると思うのだが。


【結論】

 個人的にはゲームを法規制するのはやもえないと思うが、こんなお役所的に規制するのは反対だ。青少年の保護育成という観点から、ゲームを発売前に小学生、中学生、高校生とモニターさせ、いろんな意見を聞いた上でレーティングを決め、それから販売するのが建設的だと思う。もし未成年の判定が無理ならば、未成年の子どもをもつ親が判断すべきだろう。こういった手順で決めたレーティングは非常に意味があると思う。
 その元で規制ができないものだろうか。

※前記事はこちら
スポンサーサイト

コメント

GTAやってる政治家っておらんかな?

こんちわ。
>行政のゲームに対する知識のなさ
ですよ、ですよ。
何が悪いかをハッキリ筋通してもらえれば、
まっとうなゲーマーは理解しますよ。

カプコンも「異議ありっ!!」て法的対応を検討してるみたいですが、
その根拠が「表現の自由を制約」云々なんですよね。
それじゃ水掛け論で一生決着しないと思います。
かと言って、審査をフェアにしたらわが身に跳ね返ってきそうだし、
むずかしい所なんですかねぇ。。。。

  • 2005/06/09(木) 23:10:26 |
  • URL |
  • Picaso #-
  • [ 編集]

 こんにちは、Picasoさん。

 私も同じで、カプコンがどんなに法的措置を行っても、有害図書指定から除外されることはないと思います。

 もっとも、規制は18歳未満なんで、規制ソフトを子どもが欲しがったら、親が判断し、問題なければ親が買って与えればいいだけと、柔軟に考えるようになりました。少なくともうちでは、行政以上にゲームは知ってるつもりなので(笑)。逆に規制ソフトでなくても、こりゃダメだと判断したら取り上げます。

  • 2005/06/10(金) 11:05:33 |
  • URL |
  • tanukur #VgYZu9o6
  • [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tanukur.blog8.fc2.com/tb.php/189-6c3614e5

FC2Ad


アクセス解析

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。