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フランス語は国際語失格か?

  石原都知事:「フランス語は国際語失格」発言で提訴される 【毎日】

 石原慎太郎・東京都知事が「フランス語は数を勘定できず国際語として失格」などと発言したのは名誉棄損に当たるとして、都内のフランス語学校校長、マリック・ベルカンヌさん(46)や日本人のフランス語研究者ら21人が13日、石原知事を相手に、新聞への謝罪広告掲載と計1000万円余の慰謝料を求めて東京地裁に提訴した。

 今朝の報道番組でこの件を取り上げていた。最初、石原都知事はそこまでボケたのか?と思ったが、考えればフランス語の数の勘定など全く知らない。実際、私のフランス語の知識は「アン、ドゥ、トロワ」程度。
 そこで数え方が紹介されるのだが、見てびっくり。こりゃ、国際語に向かないと納得してしまった。


 まず、0?60までの数え方。0?12,15は固有の言い方。13?16は「3?6+-ze」、17?19は「10+7?9」となる。21以降は専用の10の桁の呼び方+1桁の呼び方となる。この辺りは英語に似ており、まだ理解できる。
 ところが 61?99までの数え方がややこしい。古来、フランスは60進法(時間の「分」と同じ数え方。59の次は 0)で、60を超える数字がない。
 そこで、60+(1?19)と数えるようにしたが、今度は80以降が表現しきれない。で、どういう訳か、80を「4×20」と考え、(4×20)+(1?19)で物を数えるようにしたから凄い。例えば、99は (4×20)+19となるので、quatre-vingt-dix-neuf(キャトル[4]・ヴァン[20]・ディズヌフ[19])と発音する。
 うーん。2桁以上の計算を音読すると面倒くさそうだ(笑)。ちなみに、100以降は英語と同じ考え方なので楽になるらしい。

 さて、この提訴だが、発言から九ヶ月後に行われてるだけに少々きな臭い。本当に侮辱されてると思えば、すぐにでも訴訟すべきだが、時間が経ちすぎてる。最初の都庁への抗議も翌年2月と、四ヶ月経っている。

 この発言は、2004年10月19日、東京都庁大会議室で開かれた首都大学東京をサポートする組織の設立総会の祝辞で行われ、「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが反対のための反対をしている。笑止千万だ」と言ったらしい(石原都知事のフランス語発言に抗議する会より)。
 今年4月開校した「首都大学東京」は既存の4つの都立大学を統廃合した学校であり、おそらく教職員のリストラがあり、反対の声があったのだろう。総会の中には規模が縮小されるフランス文学の担当教員もいたことから「そういうものにしがみついている…。笑止千万だ」まで出たのは容易に想像がつく。

 これだけ見れば「このおっさん、今度はフランス人をバカ呼ばわりかよ」と思うのだが、今朝のTV報道で実際の VTRを見た限りは「勘定できない」でなく、「数えるのが難しい」だったと気がする(記憶違いならすいませんが、それを前提で話を進めます)。少なくともフランス人が勘定ができないくらいバカだと侮辱した感じはしなかった。むしろ、石原氏がフランス語で数字が数えられないくらいボケたのか?と思えるくらいだった。抗議する会の引用記事も毎日新聞だったし(石原氏と毎日新聞記者は仲が悪い)。

 また、一つ疑問に思うのは、原告代表がフランス語学校校長なところ。この人は実際にこの発言の場にいたのだろうか。単に新聞報道や周りに持ち上げられてなっているような気がしてならない。フランス語需要低下を懸念し、口実として提訴したとしか思えない。さらに、抗議のHPには言いたいことを書いた上で、原告者を募集し、訴訟を維持のための参加費として一口5,000円を徴収している態度に嫌悪感を感じた。募集するとしても普通は寄付金だろう。参加費とかはあまり聞いたことがない。

 実際、1999年から2003年までの間にフランス語を学ぶ学生数は10%も減少している。今回の首都大学東京でフランス人講師を削減するのはしょうがないし、時代を考えれば、英語、中国語、韓国語の方が需要が高いだろう。
 だからといって、石原都知事が笑止千万扱いするのもおかしな話。最近は失言はおろか、態度まで横柄になってきているのが気にかかる。都知事になった頃はよかったが、今は小泉と変わらない。都政も丸投げだったし。

 個人的にはこの問題は提訴ほどではないと思う。もし、原告に参加する意思があるなら VTRで実際の発言を一度見てから考えた方がいい。抗議の会の言い分以上に感じる所はあるだろうし、少なくとも私は侮辱まで至らないと思った。
 勿論、VTRで侮辱していると思えるなら、躊躇せず参加すべきだろう。私も止める気はない。

 TVの報道ではフランス語が国際語になれるかという点に話を進めており、侮辱かどうかの話はなかった。抗議の会の存在もこの記事を書き始めて気がついたくらいだ。国際語については、もう英語が世界の共通語だろう。TVでも「フランス語は国際語になれるか?」という質問に「何いってるの、そりゃ英語だろ」とストレートに答えたフランス人がいたが、これが普通だと思う。

 ちなみに、前フランス首相が日本人をアリ呼ばわりした事があったが、日本政府は何もせず、越前屋俵太氏がフランスでアリの着ぐるみで抗議した程度だった。当時は「日本人は蟻」がクローズアップされたが、実際には「日本人は蟻のように働く」と発言しており微妙だ。今回もこれに似たものかも知れない。


参考サイト)
  vocabraire no.25 nombreQuartier Latin】(フランス語の数字)
  石原都知事のフランス語発言に抗議する会
  フランス人の就業意識(アリ発言の記載あり)
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