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胸部X線:健康診断で廃止検討

  胸部X線:健康診断で廃止検討、有効性に疑問 厚労省 【毎日】7/17

胸の病気の早期発見を名目に毎年1回、職場の健康診断で実施されている胸のエックス線検査について、厚生労働省は法的義務付け廃止の検討に入った。検査の有効性を示す証拠がないためだ。すでに専門家による検討会(座長・工藤翔二日本医大教授)を設置しており、結論次第で来年度にも廃止する。しかし廃止で1000億円規模の影響が出るとみられる業界は、検討会で「有効だとの証拠はないが、有効でないとの立証もない」と猛反発。日本医師会の委員も同調しており、最終調整は難航しそうだ。

 なんか、医療費削減を図る厚労省の思惑と、ドル箱維持を図る医師会の綱引きで、健康診断そのものの意義が抜けているような気がするんですが(´・ω・`)


検討会では矢野栄二委員(帝京大医学部教授=公衆衛生学)が、職場健診での肺がんの発見率は低く見落としが多い▽他の病気も検査以前に症状が出るなどで健診で探す意義は薄い▽エックス線被ばくの影響で発がんする人が延べ数万回から10万回の受診に1人出ると推計される??と指摘。利益と危険のバランスを考え、義務を廃して特に必要な人だけを検査すべきだと主張している。

 まず「見落としが多い」点が気になる。血液検査などは数字で結果が現れるため、どんな医師でも正確な診断ができるが、造影写真は人が画像を見て判断するしかない。当然ばらつきもあり、公正な診断は不可能だろう。医師によっては、1枚あたり数秒で撮影された画像を判断するので、見落としが多いのではなかろうか。
 それと、被爆の指摘は無意味だろう。「発がんする人が延べ数万回から10万回の受診に1人出る」。一見、「発がんする人が延べ数万人から10万人の受診に1人出る」と間違いやすいが「数万から10万」である。生まれて100歳まで、毎年で100回、毎月受けたとしても 1,200回なので、どこに意味があるのかさっぱりわからない。

 放射線については昨年「がん患者 3.2%は診断被ばくが原因」が新聞報道され有名になったが、実際には机上の推論に過ぎず、機器の精度や技師の腕により被ばく量が異なるし、かなり微妙らしい。
 素人なりに放射線を調べたら、人体に悪影響がでる可能性がある放射線量は 250mSv以上。一方、胸部レントゲンが 0.4mSv、胃バリウムが 3.3mSv、一番多い上腹部CTスキャンで 12.9mSvで、細胞の修復能力を考えれば、短期間に何度も浴びなければ神経質になる数字ではないことがわかる。

 ただ、胸部X線廃止は妥当だろう。矢野氏の指摘以外でも「通常のレントゲン写真による健診では,ある程度進んだ段階の肺癌なら発見できても,本当の意味の早期の肺癌を発見することは困難」という記事もあった。
 しかし、肺ガン患者は増加傾向にあり、手遅れ気味の胸部X線健診すら無くなると、さらに歯止めが利かなくなるのではないだろうか。調べたら「早期発見にもっとも有用な診断法は,ヘリカルCTと痰の細胞診」とあるが、厚労省は代案を一切出していない。ようは肺ガン健診をしたければ自腹ということだ。

 効果がない健診を廃止するのは賛成だが、医療費削減だけを目的とした廃止は反対。胸部X線を廃止するなら、これに変わる肺ガン検診を模索すべきだろうが、そんな姿勢は見えてこない。それだったら、胸部X線検査を廃止する分の保険料を減らして貰わないと筋が通らない。廃止効果が1,000億円規模もあることだし。

# 本当は議事録が見つかったので、それも分析して記事にしたかったけど時間がなくて諦めました(´・ω・`)

参考サイト)
  X線やCT検査の放射線は安全?痴呆症・医療情報公開のホームページ
  医療被曝富山県立中央病院
  肺ガン(呼吸器外科の対象疾患1)関東労災病院
  2ちゃんねる (DAT落ちの可能性あり)
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コメント

肺癌健診の意義について勉強しているところです。

「発がんする人が延べ数万回から10万回の受診に1人出る」の解釈。

放射線による肺癌のは、甲状腺癌のような放射性物質の蓄積によるモノではなく、放射線により一定の確率で遺伝子が傷ついて起きるものもあるんです。

ですから、たった1回の微量被爆でも運悪く発ガンする人が居るということです。
それが、「発がんする人が延べ数万回から10万回の受診に1人出る」の意味です。
10万人をX線での肺癌健診を取れば、運が悪い人が最低一人は”健診を受けたために肺癌”になる計算です。

日本人が肺ガンにかかる率は10万人で50人くらい。
その全員が肺ガン健診を受けたとして、従来のX線健診で根治可能な早期の段階で見つかるものは多く見積もって10人くらい。
10人を助けるために、1人新たに肺ガン患者を作るようなX線健診を認められるのか?

CTは精度が上がるが被爆量が単純X線よりも多い(約20倍)ので、運悪く発ガンしてしまう人が出る確立も20倍に増えてしまう。

健診はメリット・デメリットのバランスを考えないといけないので悩ましですね。

  • 2008/08/20(水) 15:49:03 |
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