野良里蔵狸 -norakura-

tanukurのブログ。不定期更新(´・ω・`)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遺伝子組み換えトウモロコシが北海道の畑で見つかる

  遺伝子組み換え:トウモロコシが一般の畑から 北海道 【毎日】10/21

 北海道長沼町で一般のトウモロコシ畑からから遺伝子組み換えトウモロコシが見つり、現在行政側が遺伝子の解析を進めているらしい。
 農家が雑草除去のため除草剤を散布したところ、26本の苗だけが枯れずに残り、これを北海道大で簡易検査したところ、除草剤に耐性がある遺伝子組み換え作物なことがわかった。
 農家が使用したトウモロコシの種子はアメリカ原産で一般のものだが、そこに遺伝子組み換えトウモロコシの種子が混ざっていた可能性が高い。

 遺伝子組み換え食品が本当に安全なのか危険なのか実のところよくわからない。少なくとも企業や政府は安全であるのを前提にしており、JAS法でも遺伝子組み換え作物が全体の5%以下であれば「遺伝子組み換えではない」と表示してもよいらしい(ちなみに EUでは 0.1%以下と厳しく制限されている)。
 ただ、企業や政府の言うことを鵜呑みにしてもいいのか少々疑問だったので、今回あらためて「遺伝子組み換え食品のリスクは何なのか」「なんで混ざるのか」を素人なりに調べてみた。


 遺伝子組み換え食品は本当に安全なのか?
 2001年4月以降、一部の食品に遺伝子組み換えの表示義務が施行され、当時「どこに問題があるのか?」を調べてみたときは「予期せぬアレルゲンや毒性が発生する危険性や、長期微量摂取が人体に及ぼす影響等が十分に解明されていない」のを見て、なるべく摂取しないように心がけてきた。ただ、あまりに漠然としすぎるので外食まで神経質になることはない、という認識だった。

 今回、調べ直してみると、こんなサイトが見つかった。

  遺伝子組み換え情報室

 当情報室は、遺伝子組換えやその他の遺伝子操作技術について、主として海外のさまざまな情報や論文、論説などを紹介し、もっぱら企業サイドからの一方的なマスコミ情報で推進されているこれらの技術について、一般の市民や研究者が正しい判断で自分の意見を形成できるように願って開設したものです。
 特別に政府の認証を受けたNPO(特定非営利活動法人)ではなく、遺伝子組換えに懸念する研究者や安全食品運動に取り組んでいる市民、農業者などが協力して運営している個人の集まりです。特定の政治団体、企業、政府関連団体などからの資金的援助は受けていない、完全なボランティアグループです。

 論文を中心に遺伝子組み換え作物を検証するサイトらしい。企業や政府と違った見解があって興味深い。

 素人なので基礎編から読んでみたが、最初は専門用語が多く、難しくてわかりづらい。もし食品の危険性を見るなら、第2回「遺伝子組み換え食品とは?」の、「3.現在、どんな組み換え作物があるか」から読むとちょうどいい。
 推進派の意見とは違った指摘が行われている。

●遺伝子から作られるタンパク質(DNA)が体内に吸収される可能性がある

 一般には DNAは胃などで分解されるため体内に吸収されることはないが、胃潰瘍など消化器系に何らかの障害があると、分解されず腸内に達し、腸内細菌に移行する可能性があるらしい。遺伝子組み換え作物の場合、抗生物質耐性の遺伝子(マーカー遺伝子)が組み込まれるので、これが腸内の細菌に移り、抗生物質が効かない細菌感染症を広げてしまうのではないかという危険性が指摘されている。

●残留農薬が意外と多い

 遺伝子組み換え作物の場合、大きく分けて「除草剤耐性」「殺虫毒素」がある。
 「除草剤耐性」は指定された除草剤を使えば、遺伝子組み換え作物以外はすべて枯らす事ができる能力、「殺虫毒素」は指定した害虫が葉などを食べた場合、殺す能力がある。作物によっては両方を兼ね備えたものもある。
 こう考えると、除草剤や殺虫剤が減って、減農薬のイメージがあるが実際は違う。1999年10月に厚生省(当時)は食品中のグリフォサート残留基準を、大豆は 6ppmから20ppmに、トウモロコシは0.1ppmから1.0ppmに、さとうきびは0.2ppmから2.0ppmに、綿実は0.5ppmから10ppmに引き上げた。あたかも、遺伝子組み換え作物の指定除草剤のために農薬残留基準が引き上げられたのが見え見えだし、他の作物に比べ農薬が残留しやすいことがよくわかる。

●厳しい安全チェックや情報公開の姿勢は疑問

 詳細はリンク元に任せるとして、科学的に有効とは言えない実験資料や、動物実験も不十分な場合でも厚労省の認可がおりるらしく、とても「厳しいチェック」とはいえないらしい。
 また、情報公開も週に3日(1日5時間)と時間的制約の上に、資料の持ち出しコピーができない。このため、筆写に頼るしかないが、筆写すらもできない場所もあるらしい。
 こうなると情報公開したくないのが見え見えで、信用してもいいのか?とかなり疑問になる。
 また、今年3月に米国で未認可の遺伝子組み換えトウモロコシが4年間も流通していた事件(ソース)や、今回の遺伝子組み換えトウモロコシが一般の種子に紛れ込んだのをあわせてみると、ちょっとぞっとする。

●アレルギーの問題

 遺伝子組み換えには、今までない性質を持たせるため、これまでにない「タンパク質」が作られる。いわば、新しいアレルギー問題が出てくる可能性がある。
 例えば、遺伝子操作で組み込まれた殺虫毒素はヒトが過去に食べた経験はない。勿論、認可課程でアレルギーテストも行うが、花粉症でも知られるように、一定以上の蓄積があって初めてアレルギー症状を起こすケースを考えると、検証期間に疑問がある。アレルギーがでた場合、どの作物か区別できないため、トウモロコシやジャガイモ全般が食べられなくなる可能性もある。

●環境への影響

 遺伝子組み換え作物が他の一般作物と交配可能な事が報告されている。
 例えば、一般のトウモロコシ畑と遺伝子組み換えトウモロコシの畑が隣接する場合、比較的容易に花粉が一般のトウモロコシ畑に飛び交配するらしい。この場合、遺伝子の優劣から遺伝子組み換えトウモロコシの種になる。


 今回の北海道の事件は、こういった種が混ざったものと思われる。しかし、これをそのまま放置すると、将来的に遺伝子組み換え作物だらけになってしまう危険性がある。記事によれば「40万粒を蒔き、26株」ということから非常に確率は低いが、この資料によれば、比率が 1%もあれば十分汚染できるので注意は必要だ。

 しかし、一般消費者はおろか、農家ですら見分けることができない現在、こういった手だてを防ぐ術はなく、種子の輸入を制限し(混入率0.01%とか)、厳しくしないと取り返しがつかない事態になってしまうかもしれない。

【政府機関リンク】
 片手落ちにならないよう、政府機関のリンクも貼っておきます。

 遺伝子組換え食品ホームページ (厚労省)
 消費者の部屋 (農林水産省)
 独立行政法人 農林水産消費技術センター

《追記》2005.11.1
  GMトウモロコシ:北海道が解析特定 混入経路は不明 【毎日】11/1

 輸入前に混在した可能性もあり、結局、混入経路は不明(´・ω・`)
 種苗業者も「まれに混入を見つけるが、社内規定で1%未満の混入ならば流通させている」と話していることから、今後もこのような事が起こりそう(種子混入の法的基準はない)。

 行政側は農家に対し、現在生育中のGMトウモロコシを土中に埋めるよう要望した。と締めくくられていた。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tanukur.blog8.fc2.com/tb.php/333-6dbfb891

FC2Ad


アクセス解析

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。