野良里蔵狸 -norakura-

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キャノーラ油(植物油)は花粉症やアレルギーの予備軍?

 前回書いた「遺伝子組み換えトウモロコシが北海道の畑で見つかる」で見つけたサイトにこんな記事があった。

  野菜が危ない! 拡がるGMナタネ ―ずさんな安全性審査―

 その最後に「最近分った事ですが、GM作物の作る蛋白質の中にスギ花粉や家ダニ等、アレルギー物質と共通の配列を持っている可能性があるというので注目されています」と、気になる文章があった。
 勿論これは一つの仮説に過ぎないが、ちょっと聞き捨てならない。GM作物(遺伝子組み換え作物)ということで前回の記事とまとめようとも思ったが、話題性があるのでこちらは別記事にしてまとめてみた。


 まず、キャノーラ油とは何か。農林水産省にちょうど同じ質問と回答があった。


Q.「キャノーラ油」とは何ですか。
A.「キャノーラ」とは、なたねの一種です。品種改良によってエルカ酸の含有率を減らしたもので、「キャノーラ油」は、このキャノーラ種を原料とした食用植物油のことです
  キャノーラ油には、不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸、リノレン酸などが多く含まれています。風味が良く、加熱に強いので炒め物や揚げ物などに利用されているようです。
 メーカーサイドのホームページを見ても同じような事が書いてある。これを見た印象は「品種改良されたナタネで、からだにいい油」だ。ただ、遺伝子組み換えについては一切触れられていない。

 ナタネは JAS法において遺伝子組み換えかどうかを表示する義務がある。先日、スーパーでキャノーラ油を見たが、すべてが「遺伝子組み換え不分別」だった。ちょっとググると、味の素サイトにこんなQ&Aがあった。


Q8.原料に遺伝子組み換え作物を使っていますか?
A.遺伝子組み換え作物の中で、植物油の原料となっているものは「大豆・なたね・とうもろこし・わた(綿実)」です。
当社では、国が認めたこれらの植物油の原料を、海外から輸入しています。遺伝子組み換え作物と、従来からの遺伝子組み換えではない作物とを区別せずに扱われている、遺伝子組み換え不分別の作物を使用しています。
 遠回しだが、遺伝子組み換え作物を使っていることは認めている。但し、その比率がよくわからない。

 最初の記事に寄れば、日本はナタネを年間約200万トン輸入しており、そのうちカナダ産が約160万トン、カナダ産の約 8割がGMナタネらしい。一方、毎日新聞の記事(2005年4月5日)によれば、食用油の原料として日本で利用されるナタネの約9割がカナダ産になり、GMナタネの比率も約8割となっていた。味の素サイトに「区別せず」とあったが、これはナタネが「不分別」のまま輸入されるので分別のしようがないらしい。
 ただ、ここまで比率が高いと不分別というより、「遺伝子組み換え」と表示してもいいような気もする。ちょっと詐欺っぽい。

 キャノーラ種のGMナタネの安全性には問題点がある。

  モンサント社のラウンドアップ耐性ナタネ(RT73,RT200)の安全性審査申請書の問題点

 遺伝子組み換え食品安全性審査申請書点検グループが、モンサント社の除草剤耐性西洋ナタネ(キャノーラ)の安全性審査申請書をチェックした報告であり、審査が結構いい加減なのがわかる。ざっと取り上げると、

 ・マウスを使ったGOXたんぱく質の急性毒性試験は替え玉で検証.
 ・マウスの毒性試験はたった7日間、しかも検体は雄雌10匹だけ.
   ※WHO(世界保健機構)では3ヶ月以上が望ましいとしている.
 ・残留農薬基準にアミノメチルフォスフォン酸(AMPA)が除外されている.
   ※GM大豆よりも残留農薬基準が2倍も甘い見解がある.
 ・GMナタネは野生種と交配する可能性がある.


 これだけの問題点がありながら、国内で認可されている。勿論、政府機関で検証(追試)すらされていない。ザル審査に近い。

 これに今回「最近分った事ですが、GM作物の作る蛋白質の中にスギ花粉や家ダニ等、アレルギー物質と共通の配列を持っている可能性があるというので注目されています」が加わった。ただ「可能性」であり研究中のせいか、論文がまだ見当たらなかった。
 ただ、「遺伝子組み換え食品=アレルギーの可能性」は、安全審査が適正に行われていない現在を考えると、覚えておいても悪くなさそうだ。

 余談だが、キャノーラ油すべてがGMナタネという訳ではない。あくまでもGMナタネはカナダ産で主であり、GMナタネ栽培を禁止しているオーストラリア産や欧州産のナタネを使用したキャノーラ油は安心して使えそうだ。但し、ネットで調べた限り、価格が高い。
 大手スーパーブランドのカナダ産は 1,300mlで 345円(税込)。一方、ネットで見つかった「遺伝子組み換えではない」理想的なキャノーラ油は 600mlで 504円(税込)。約3.5倍以上も高価となる。
 こう考えると、値段が安いが「リスクの可能性」がある遺伝子組み換え食品か、値段は高いが安全な非遺伝子組み換え食品か、そこは個人の判断なのかもしれない。原因不明なアトピー性皮膚炎などで悩んでいる場合、数ヶ月くらいGM食品を絶ってみる価値はあるかもしれないが、コストを考えると少々厳しいと言わざるを得ない。


 なお、記事の本題は GMナタネが国内で自生化し出している点であり、これも日本の農業を考えると非常に重要な問題だ。
 現在、陸揚げされた港から精油工場の間に、こぼれたGMナタネが発芽し自生し始めているらしい。一見、大したことなさそうだが、このまま放置すれば交配を進み、ナタネ農家を直撃する可能性がある(GM汚染)。繁殖力はもの凄く、1株から約2万個の種を出すとか。カナダでは非GMナタネを栽培した農家がGM汚染を受け、モンサント社から「我が社の種を使っている」と訴えられ、裁判で敗訴した経緯もある。
 普通の農業の場合、最初は種を購入、収穫できたら種を残し、次からは種を買う必要はないが、GM作物では高価な種をモンサルト社のように提供する会社から毎回買わなければならない契約がある。実際モンサルト社は不正使用する農家を次々と訴えている(ソース)。
 カナダの農家のように意図して栽培しなくても訴えられたのを考えると、日本で自生し繁殖を続ければ、日本のナタネ農家も似たような事件が起こりえるかも知れないし、起こったときは手遅れかもしれない。政府にはしっかり対応を取って貰いたいが、現状は楽観視しているらしい。
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コメント

だいぶ古い記事への質問で失礼します。

キャノーラに限らず食用油の成分は脂肪分であり蛋白質ではないと思っておりますが、それでもやはりアレルギーの要因となるのでしょうか。

素人考えですが、アレルギーの要因は脂肪分でもありえるということでしょうか。

  • 2009/01/14(水) 22:17:01 |
  • URL |
  • kim #LkZag.iM
  • [ 編集]

こちらの記事の図を参照されるといいのではないでしょうか。
http://www.natural-plus.jp/siryousitu/food/sibousan-3.htm

  • 2009/02/18(水) 22:51:48 |
  • URL |
  • 通りすがり #ssyvE1BA
  • [ 編集]

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