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中国産そばから発がん性のあるカビ毒検出

  中国産そばから発がん性のあるカビ毒検出 【朝日】10/26

 中国産のそばから、基準値を超える発がん性があるカビ毒「アフラトキシン」が神戸検疫所で検出されたことが、厚労省から発表されたらしい。基準値を超える物については流通が止められてるとあるが、日経では「廃棄を指示した」とある。

 ただ、この報道だけでは「アフラトキシン」がどれくらいの脅威なのか、また、基準値オーバーはどの程度なのかさっぱりわからない。また、中国産そばが危ないのはわかったが、どの程度流通しているのかもピンと来ないので調べてみた。
 先に少し結論を書けば、「アフラトキシン」は強力な発ガン物質であり、「中国産そば」が比較にならないほど多くの輸入食品が汚染されるものだった。


 まずは「厚労省発表」ということで厚労省へ。ちゃんと当該報告があった。

  輸入食品に対する検査命令の実施について(中国産そば)

 10月21日に検出後、全量保管され、厚労省の指示で「検査命令を実施、検出した食品は全量について廃棄又は積み戻し等の指示を行った」とある。
 今回見つかったのは株式会社新糧が輸入した 799袋(19.8t)の中国産そばであり、アフラトキシンB1が 11ppb検出された事が報告されている。

 日本でのアフラトキシンB1規制値は10ppbなので大幅に規制値を超えたという訳ではない。大したことなそうだが、アフラトキシンB1の本質がわからないと、これでも危険なのかが判らない。ちょっとググって見た。

  食品衛生上問題のあるカビ毒 アフラトキシン

 東京都衛生局生活環境部食品保健課記載なので情報としては問題ないだろう。ここを読む限り、あまりおだやかではない。

  ・1960年にイギリスで10万羽以上の七面鳥が死亡した原因がこれ.
  ・アフラトキシンB1は天然物でもっとも強力な発ガン物質.
  ・1974年にインドで肝炎のために106名という多くの人が死亡.
  ・輸入食品から検出される(国産品からは検出されない).

 他の資料によれば、毒性がダイオキシンの10倍あり、地上最強の発ガン物質とのこと。規制値は世界基準がなく、10?30ppbとばらつきがある。専門家によればダイオキシンが10ppbとのことから 1ppbが望ましいが、ここまで厳しくすると特定の輸入食品の多数が制限されるとか。

 ただ、これでも「なぜ輸入食品だけなのか?」「どの食品なのか?」がよくわからない。いろいお探したら、初心者でもわかりやすい資料が見つかった。

  カビ毒(アフラトキシン) (くらしの健康)

 ざっと気づいた点を記すと、

  ・カビ毒が作られる最適条件は、温度30℃前後、湿度95%以上.
  ・毒カビ発生は環境に左右されるので年ごとに状況が変わる.
  ・表面のカビを除去しても、カビ毒は食品に残る.
  ・加熱調理してもカビ毒は減らない。ゆでても殆ど放出されない.
  ・過去にピスタチオナッツで規制値の100倍以上を検出したことがある.
  ・肝臓ガンの原因物質で、摂取量と肝臓ガンの発症数に相関関係あり.
  ・ラットに15μg/kgを与えたところ、すべてが肝臓ガンになった.
  ・2004年、ケニアで汚染されたトウモロコシにより急性肝炎で120名死亡.

 ネガティブな情報ばかりでへこむが、カビ毒の繁殖条件が高温多湿な事から、国内産が安全なのはわかった。食品汚染実態を見ればどの食品にリスクがあるかがわかる。ただ、情報が平成8年どまりと10年近くも更新されてないのが何とも。
 20年位前、ピスタチオナッツが危ないと聞いた事があったがこれで納得。途中から比較的安全に変わったが、これは危険なイラン産の輸入が減り、比較的安全なアメリカ産が主流になったためらしい。

 ともあれ自己防衛するなら、アフラトキシンが検出された輸入食品を一度に大量摂取しない方がよいのはわかった。あくまでも検疫で防げるのは規制値を超えたものであり、10ppb未満であれば(例えば 9.9ppbなら)市場に出回ってしまう訳だし、複数の該当食品を大量摂取すればあっさり基準値を超えそうだ。

 最近の情報はないのかと思ったら、夕刊フジBLOGにこんな記事があった。

  地上最強「カビ毒」アフラトキシンの恐怖 (7/4)

  主に高温多湿地域から輸入されるナッツ類、トウモロコシ、穀物などや加工品、家畜飼料などの農作物が汚染される可能性があり、日本でもエサに混入したアフラトキシンにより、養殖ニジマスに肝がんが発生し問題になったことがある。 
 現在、多くの国がアフラトキシンを規制対象にしていて、日本では食品衛生法で全食品につき10ppb(1億分の1の濃度)未満でなければならない決まりがある。
 今年4?5月分の輸入食品の中から中国産のハト麦とピーナツ製品、米国産のクルミと乾燥いちじく、イラン産のピスタチオ、インド産の唐辛子から規定値を超えるアフラトキシンを検出、最近では今月上旬にベネズエラ産のカカオ豆から見つかり、廃棄などを命ぜられた。

 記事全体は恐怖を煽ってるのが何とも(´・ω・`)
 それはさておき、クルミ、乾燥いちじく、カカオ豆などの新顔が増えている。平成8年度までのにはクルミ、乾燥果実は検出されていなかっただけに気になった。そこで厚労省を見直すと、最近の検疫で違反があったものがリスト化されていた。

  輸入食品監視業務ホームページ (厚労省)

 ここの「(8)輸入届出における食品衛生法違反事例(速報)」なのだが、もうめまいが。今年1?6月だけでも、

 ・イラン産ピスタチオナッツ(16.4ppb,23ppb,89ppb)
 ・米国産ピスタチオナッツ(33.2ppb)
 ・米国産アーモンド(20ppb)
 ・米国産くるみ(15ppb)
 ・中国産落花生(56ppb, 37.6ppb,77.9ppb,11.5ppb)
 ・中国産ピーナッツ製品(290ppb/56ppb)
 ・豪州産とうもろこし(27ppb)
 ・ベトナム産はと麦(11ppb,33ppb,22ppb,29ppb)
 ・中国産はと麦(11ppb,25ppb,28ppb)
 ・トルコ産乾燥いちじく(33.2ppb)
 ・インド産唐辛子(13.2ppb)
 ・韓国産唐辛子(53ppb)
 ・米国産乾燥いちじく(58.8ppb, 135.2ppb)
 ・ベネズエラ産カカオ豆(33.3ppb)
 ・マレーシア産ナツメグ(11ppb)

 今年分をリストアップしようと思ったが、あまりの量に上半期だけで挫折、これだけの違反が見つかっている(カンマで区切ったのは発見回数ということで)。中国産そばが霞んでしまった。
 おそらく、主食と言うことと、そばは前代未聞だったので一部のマスコミが取り上げたのだろうが、調べてびっくりした。しかも発見したうちの大半が「調査中」のままだし、厚労省側は「命令」が多く、業者をちゃんとチェックしているのか少々不安だ。

 中国産そばの国内シェアだが、約7割のそばが中国産らしい(自給率15?20%、米国産+カナダ産が約10%)。しかも、

  「北海道産」実は外国産 そばの表示、115社に不適正

 258業者中、原材料の産地を偽っていたのが21件、そば粉の含有割合を偽っていたのが47件、他の不正を含めると115社と呆れた実態が。過去にあった薬剤師問題と同じく「業者名の公表は見送られた」とあり、きっと企業献金を行ってる大企業も含まれていたのだろう。
 しかし、こんな業者の実態じゃ、国内産そばの買ったつもりが、中国産そばってもあり得るわけで、避けようにも避けられない(´・ω・`)

 ただ、資料をいろいろ見たが残留性の問題は指摘がなかった。一度の大量摂取しない限り、健康被害を起こすようにはあまり見えない。検疫所はそれなりに機能しているので神経質にならなくてもいいような気がする。
 気になるなら、高濃度が検出された食品を避けたり、潔癖になるなら輸入食品には手を出さない方がいいだろう。

 しかしこの問題、地球温暖化が進めば、高温多湿な地域が広がるわけで、カビ毒「アフラトキシン」の脅威はこれからかもしれない。


参考サイト)
 【中国産】中国産そばから基準値を超える発がん性のあるカビ毒を検出 (ν速+板@2ch)
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コメント

wikipedeaに「日本のそばの9割は中国産」ってあったのに消されてますね。しかも半日記事のまま編集禁止になりましたね

  • 2010/10/17(日) 23:17:04 |
  • URL |
  • 名無しさん #-
  • [ 編集]

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