野良里蔵狸 -norakura-

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韓国:卵子不法斡旋ブローカーら逮捕

  日本人に卵子不法あっせん容疑 韓国でブローカーら逮捕 【朝日】11/6
  卵子に代理母まで…ネットでの斡旋ブローカ摘発 【東亜日報】11/7

 朝日は日本側の視点、東亜日報は韓国側の視点ということで両方のリンクを貼ってみた。
 ソウル地方警察庁のサイバー犯罪捜査隊が6日までに、インターネットで卵子提供女性と不妊夫婦の取り引きを斡旋したブローカーを初めて摘発した。韓国では2005年1月より「生命倫理及び安全に関する法律」で卵子売買や代理母の斡旋を禁止しているが、東亜日報の記事によると今まで「法の抜け穴」を利用し売買を行っていたようだ。

 今朝のとくダネ(TV)でもこの事件を取り上げていたが、日本にはこのような法規制がない。米国では各州の法律を尊重し(事実上認める所が多いらしい)、韓国やオーストラリアでは禁止しているようだ。
 法規制がない日本だが、厚労省の審議会では 2年以上も前に報告書が作成されており、法案の骨格がすでに出来上がっている。にも関わらず、ずっと放置されているらしい。とりあえず、この報告書が探しに厚労省ホームページを覗いてみたら、あっさり見つかった。


  精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療制度の整備に関する報告書

 厚生科学審議会生殖補助医療部会が平成15年4月28日にまとめたものである。ここを見ると TVの情報が片手落ちなのがわかる。本来は、先に「生殖補助医療を受けることができる者の条件」を定義すべきなのに、いきなり卵子提供の話がでて、若干誤解を生みかねないものになっていた。

 非常に多くの規定があるが、抜粋し FAQにするとこんな感じ。

Q. 精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療を受けることができる者は?
A. 子を欲しながら不妊症のために子を持つことができない法律上の夫婦に限ることとし、自己の精子・卵子を得ることができる場合には精子・卵子の提供を受けることはできない。加齢により妊娠できない夫婦は対象とならない(加齢かは医師の裁量に任されるが、自然閉経の平均年齢である50歳ぐらいが目安となる)。

Q. AID(提供された精子による人工授精)は?
A. 精子の提供を受けなければ妊娠できない夫婦のみが、提供された精子による人工授精を受けることができる。

Q. 提供された精子による体外受精は?
A. 女性に体外受精を受ける医学上の理由があり、かつ精子の提供を受けなければ妊娠できない夫婦に限って、提供された精子による体外受精を受けることができる。

Q. 提供された卵子による体外受精は?
A. 卵子の提供を受けなければ妊娠できない夫婦に限って、提供された卵子による体外受精を受けることができる。

Q. 代理懐胎(代理母・借り腹)
A. 代理懐胎(代理母・借り腹)は禁止する

Q. 提供者の条件は?
A. 精子を提供できる人は満55歳未満の成人とする。卵子を提供できる人は、既に子のいる成人に限り、満35歳未満とする。同一の人からの採卵の回数は3回までとする。

Q. 精子・卵子・胚の提供に対する対価は?
A. 精子・卵子・胚の提供に係る一切の金銭等の対価を供与すること及び受領することを禁止する。ただし、精子・卵子・胚の提供に係る実費相当分及び医療費については、この限りでない。

 実際にはこと細かく決められているので、興味ある方は報告書の方を読むといいだろう。この報告書をまとめるのに27回の審議会を実施し、国民の意見も取り入れるため、インターネットでも常時募集しただけあって、いろいろ考えられている。これらの議事録や意見はここから閲覧可能。

 しかし、法案の骨格があって、少子化問題が大きく取り上げられているのに法制化として取り上げられないのが不思議である。ちゃんと法制化されれば、外国人の提供者をアテにする必要もないし、何百万円も支払って精子や卵子の提供を受ける必要もなくなる(勿論、ドナー次第だが)。
 また、日本の夫婦の10組に1組が不妊症と言われているが、どこもソースがなく、現実にはもっと多いと思うし、この事件をきっかけに法制化した方が少子化対策の上でも効果があるのは明白だろう。

  韓国人女子大生ら、日本人249人に卵子提供…ブローカー摘発 【読売】11/7

国内では、卵子提供による不妊治療や代理出産に関する法的規制はないが、日本産科婦人科学会が会告で禁止している。学会には産婦人科医の大半が所属し、会告違反は学会除名にもつながることから、ほぼ厳守されている。

 ここを見ると、法制化に日本産科婦人科学会が障害になっているようにみえる。倫理委員会というのが設備やら登録申請やら、いろいろ規制をしているのが少々きな臭い。
 勿論、倫理観を無視する訳にもいかない。ただ、賛否両論のまま平行線を続け、時間ばかりかけるのは問題がある。不妊症に悩む夫婦が10組に1組と考えれば非常に多いし、少子化を考えると法制化もやも得ないだろう。また、今回のようにブローカーが暗躍するなら尚更だ。

 今回の事件で渋谷に事務所を置いていたブローカーの日本事務所は多分なくなるかもしれないが、これとは別に韓国女性の卵子を提供していた日本企業が堂々とあって驚いた。

  代理出産に韓国ルート 【読売】9/2

 不妊のカップルなどに対し、韓国での代理出産を仲介する国内業者の存在が、2日、明らかになった。
 すでに日本人2組が契約したという。(中略)
 韓国での代理出産の仲介に乗り出したのは、東京・西麻布に事務所を構える「エクセレンス」(佐々木祐司代表)。今年初めから、韓国で医療施設や代理母への手配を行う業者と連携、代理出産を希望する日本人を、この韓国の業者に紹介する業務を始めた。ホームページでも募集している。

 事務所が港区西麻布ということから、今回のブローカーとは違うだろう。ただ、すでに2組契約の実績があるのは見逃せない。「ホームページでも募集」とあったが、韓国人を斡旋するページは見当たらなかった。韓国ブローカーが逮捕されて削除したのかな?、と思ったら、どうも朝鮮日報に記事にされて削除した可能性が高い。

  日本に韓国人女性の卵子売買サイトある 【朝鮮日報】9/23

 このホームページには若く健康で美しい韓国人女性を対象に、エイズ、肝炎、遺伝子検査まで行ったと紹介している。
 またほとんどの卵子提供者が国内の一流大学に在学中であるか卒業していると明示されている。
 卵子の値段は、韓国人女性の卵子の場合190万円、日本人女性の卵子は250万円であると具体的に記載されている。(抜粋)

 ここまで書かれたら普通は削除するだろう。しかし、法整備されている韓国でさえ、

  インターネットで卵子不法売買 【中央日報】10/24

 と卵子売買が堂々と行われているのは驚いた。その一方、

  <韓国卵子あっせん>女子大生や主婦が「遊ぶ金欲しさ」に 【Yahoo!/毎日】11/7

 と、動機は「遊ぶ金欲しさ」で学歴詐称したケースもあり、ドナー情報はあまりアテにしない方がいいかもしれない。
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