野良里蔵狸 -norakura-

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タミフルの害と利益

 先週末からインフルエンザ関連を調べ続け、あらかた整理がついたと思ったら、以前タミフルの異常行動死で脚光を浴び、当時検索できなかった医薬ビジランスセンターのホームページが見つかった。

  特定非営利活動法人 医薬ビジランスセンター

 タミフルの副作用は異常行動死ばかりが注目されたが、2?3歳時の突然死についてはほとんどが無視され、さらに厚労省のガイドラインではロシュ社(製造メーカー)でさえ禁止していた 1歳以下のも処方させようとする動きがあり、疑問を抱いていた。

 医薬ビジランスセンターのホームページにはこれらがしっかり書かれ、厚労省とはまた違った見解が論理的に行われていた。


  タミフルで異常行動から事故死、突然死

 ここにはなぜタミフルが副作用を起こすのか詳細に書かれている。
 マスメディアでは医薬ビジランスセンター所長の浜 六郎氏がいう「タミフルは異常行動死等、重度の副作用がある」という意見と、医療機関の権威筋がいう「発熱や他の薬の影響なども考えと副作用と判断するには根拠が薄い」という意見の報道しかない。ワイドショー的になると異常行動死の経緯は紹介されるものの、「薬は副作用(リスク)がある」という議論でうやむや。一般人が副作用なのかと判断する材料が乏しい。

 まず副作用以前にタミフルの無効性から話がでて驚いた。

  ・喘息をもった小児には効果がない.
  ・大人でもA香港型には効果がない(今年はB型にも効果なし).
  ・今年の検討で予防効果もない.

 事実かどうかは疑問だが、本当ならタミフル耐性のインフルエンザがもう出ているって事じゃないかと思う。厚労省はしっかり検証して貰いたいが、タミフル備蓄ばかりに頭がいってるし、それこそ効果がないことが判明すれば、責任問題になるからやらないだろう。

 この後は引用記事を参照して貰えば判るとおり、問題視する副作用について述べている。

  ・新型脳症が小児用タミフル発売後の冬から発生
  ・突然死は動物実験で確認済み
  ・異常行動と呼吸抑制・突然死は同じ作用(脳抑制作用)からくる

 異常行動(突然死)例は、熱が下がった後でも起きたし、タミフルだけの服用でも異常行動を起こした例があるのに、脳に作用する副作用がなぜ否定されるのか理解できない。まるで医療機関の権威筋がこの薬が使用禁止になるのを嫌がってるようにも見える。


  よくある質問への緊急回答:タミフルの害と利益 そのバランスをどう考える?

 最近書かれた記事で、インフルエンザ全般に関するQ&Aがなされている。

  1. インフルエンザとは?
  2. タミフルとはどんな薬?
  3. どうして日本だけたくさん使っているのですか?
  4. 副作用にはどういうものがありますか?
  5. 因果関係は確認できないと言われますが?
  6. タミフルは安心して飲めますか?
  7. この冬のインフルエンザにはどう対処すればよいですか?
  8. 具体的に治療はどうすればよよいですか?
  9. 予防にワクチンやタミフルは必要でしょうか?

 これらにきっちり答えている。ただ、以前あったマンガと主張は似ており、一言でいえば「平成17年度版クニミツの政」だろう。「解熱剤」が「タミフル」に変わった感じだ。少々一方的な感じはするので、鵜呑みにせず一つの意見と見ればいいかもしれない。

 ここで気になったのは「5. 因果関係は確認できないと言われますが」の項目。ここでは、政府機関が否定している異常行動や呼吸抑制の矛盾をいろいろ指摘している。要約し補足すると、


・専門家の多くが「熱でも起きる」「別の薬でも起きる」というが、14歳の子は熱が下がって(37度5分)から異常行動を起こし、タミフルしか飲んでいない。
・厚労省が過去に幻覚の例を持ち出して注意を喚起した。タミフルと無関係だと言うのなら、そもそも注意喚起は必要ないはず。なぜ今になって無関係なのか?
・呼吸抑制による突然死は、製薬会社が行なった3つの動物実験で確認済(幼児の突然死は動物実験と同じ死に方で裏付けられているのに、今は1歳児まで適用しようとする)。
・呼吸抑制と幻覚や異常行動は、同じ薬理作用によるもの。薬理学の常識。
・厚労省や米FDAが関係を否定する動きがあるが、動物実験の結果や薬理学的常識を考慮していない。
・これまでの薬害事件は、いつも最初は因果関係が否定され、後手に回って被害が大きくなってから大問題になる。

 今回、わざわざ米国食品医薬品庁(FDA)が日本の報道に反応し、浜氏のいうように動物実験の結果や薬理学的常識を全く考慮しないのに驚いた。一説では日本の副作用論でタミフルの生産・特許権を持つギリアド・サイエンス社の株価が下がったため、急遽セッティングしたとの噂もある(米国元高官が役員だったり、株を大量に持ってるらしい)。事実、FDAの見解後は株価が急上昇した。

 それどころか、「タミフル=インフルエンザ特効薬」のイメージが世間一般に広まったのか、

  タミフルのネット輸入“過熱”価格10倍、入荷待ちも 【読売】11/23

 と、もう無茶苦茶。中外製薬による1カプセルの薬価は 363.7円。1箱(10カプセル入)は 3,637円。これが 25,000?38,000円って…。アメリカに踊らされてるような。
 自分でいろいろ調べたから言えるのだが、1?2日早く治すためだけのために、こんなに一生懸命でいいのか?と思ってしまう。新型インフルエンザに「必ず効く」保証はないし、耐性報告が本当なら無意味だし。
 昨晩、NHKニュースを見ていたら「インフルエンザ脳症に治療法」と題して、21日発表のガイドラインを今頃持ち上げ、タミフルの処方を肯定する報道を見ると、国をあげての副作用疑惑もみ消し?とも思ってしまう。副作用がもう過去の話か、全然話題にも上がらなかったし。


 ともあれ、医薬ビジランスセンターの「活動について」を見ると、ライ症候群(インフルエンザ脳症)は解熱剤が原因と使用禁止を強く訴えたり、正露丸の安全性(危険性)を検証したのはこの団体。「薬のチェックは命のチェック」インターネット速報版では、他の薬品にも注意を呼びかけている。解熱剤の時みたいに、数年後になって実は危険な副作用があったとならなければいいが。ちなみに「医薬ビジランス」とは「医薬品監視」という意味らしい。納得。

 もっとも「副作用」を何処まで認めるかという線引きもある。
 浜氏も「症状が治まるのを1日早める程度」という"利益"と、「非常に稀だが死ぬ可能性がある」という"害"とを主張した上で「飲むときはそのことを考えてからご自分で決めてください」と言っている。

 確かに効果はあるが、リスクもある。そのリスクは非常に低い(と言われている)が、幼児のリスクは「突然死」。12日の報道後、「報道されてから、当センターには約30人、異常行動や突然死の副作用ではないかとの相談が寄せられていますし、今日(21日)も睡眠中突然死した方の家族から相談がありました」といわれると、幼児を持つ親の立場から見れば、利益を考えてるとたやすく使える代物ではない。
 厚労省ガイドラインでは 1歳児以下にも服用を推進する動きがある。新たな薬害を起こすのではないかと心配だ。
 だからと言って、子どもがインフルエンザを発症、(投薬無しで)数時間後に異常行動やけいれんを起こしたら、脳炎の危険があるのでタミフル投薬をお願いするだろう。勿論、こんな症状がで起こればだが。重篤化の兆しがないなら、タミフルは処方させないつもりだ。
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