野良里蔵狸 -norakura-

tanukurのブログ。不定期更新(´・ω・`)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

米国産牛肉はBSEの他にホルモン剤の危険性も?

 BSEの危険性ばかりが報道される米国産牛肉だが、つい最近になってホルモン剤の危険性を知った。
 ホルモン剤の危険性は1998年、EUが発ガン性などの危険性を指摘し、輸入禁止を行った。日本でも話題になったらしいが(あまり記憶にない)、「危険かもしれないが、たいしたことではない」と曖昧なまま輸入を継続したらしい(当時の研究報告)。

 年末には輸入再開が報道されているが、2004年12月時点で米国産牛肉を禁輸・制限している国は55カ国もある(ソース)。
 特に EUは BSEよりもホルモン剤を理由に禁輸を続けているのが興味深いので調べてみた。


  米牛肉に発がん物質?Caloric Diet Home

 事の経緯や危険性はここが一番わかりやすかった。

  WTO、ホルモン牛肉問題で2度目のパネルを設置【畜産情報ネットワーク】

 最近の情報はここ。EUでは、2003年10月14日から「17β-エストラジオールの使用は永久的禁止、テストステロン、プロゲステロン、トレンボロン、ゼラノール、メレンゲステロール・アセテートの5種の成長ホルモンについては、科学的な根拠が解明するまでは使用禁止」になっている。
 一方、アメリカでは現在でもこれらの成長ホルモン剤が使用され、FDA(米食品医薬品局)では牛肉に残留している報告がされている。科学的リスク評価で安全という見解からすれば当然だろう。

 では、日本国内ではどうなっているかというと、これらの使用を「禁止」しているらしい。但し、輸入牛肉については基準値をつけた上で認めている。??
 これは2005年4月19日、参議院・農林水産委員会の議事録から伺える(参議院・農林水産委員会の議事録はホームページで公開されていないため、国会会議録検索で引用元を発見できます)。


○主濱了君 <前略>少し本題から外れますけれども、食の安全の観点からもう一点お願いをいたします。四月十五日付けの日本農業新聞によりますと、アメリカ議会に、抗生物質を与えられた豚や牛の肉を摂取するとその人間には抗生物質が効き難くなるとして、抗生物質の家畜への投与を制限する法案が提出されたということでございます。
 また、三月三十一日の本会議におきまして、私の、EUがアメリカ産牛肉をほとんど輸入していないとする質問に対しまして、常田副大臣から、EUが肥育ホルモン、合成ホルモンの発がん性、それから生殖機能への影響から輸入を禁止したと理解していると、このような御答弁をいただいているところでございます。
 この観点から、まず、抗生物質あるいはホルモンの使用に関します、ただいま議題になっております日本の養殖生産における現状と対応についてお示しを願います。

○政府参考人(中川坦君) <前略>ホルモン剤でございますけれども、過去には薬事法に基づいて二品目承認をされておりましたけれども、一九九九年にこの承認が返上されておりますので、現在、日本におきましてはホルモン剤が使用される、承認を受けて使用されるということはございません

○主濱了君 ありがとうございました。
 それでは次に、食肉の輸入に当たって適用します日本の抗生物質あるいはホルモン剤の残留基準についてですが、これについてはどのようになっているか、アメリカやEUとの比較でお示しをお願いします。加えまして、基準を満たさずに輸入が認められなかった例があるかどうかも含めてお願いをいたします。

○政府参考人(外口崇君) 我が国では、食品衛生法に基づき、食肉等について、家畜の生産段階で使用される抗生物質やホルモン剤等の動物用医薬品に関して安全性評価に基づく残留基準を設定しております。この残留基準の設定については、人の健康に影響を与えない量として科学的な考え方に基づいて設定しているものであり、米国やEUにおいても同様の考え方であると承知しております。
 なお、ホルモン剤の残留基準につきましては、EUは、コーデックスや日本や米国とは異なる考え方を取っているため、ホルモン剤を使用した米国産牛肉の輸入は認めておりません。米国は、この措置が科学的なリスク評価に基づくものではないとして、WTOに提訴して争っております。我が国においては、これらの基準によって食肉の輸入時に検疫所において検査を実施し、食品衛生法の基準に適合していないものの輸入は認めていないところであります。
 最近の実績を申し上げますと、平成十五年においては輸入届出件数が、これすべての食品で十七万四千七百二十一件あるんでございますけれども、そのうち動物用医薬品に関するモニタリング検査を三千二百五十六件、検査命令を二千九百八十九件、輸入者の自主検査を三十一件実施し、モニタリング検査で一件、検査命令で四件の基準違反がございました。こういった基準違反に該当するものはすべて廃棄又は積み戻しの措置をとっております。
 この計算だと、200件以上の基準違反が輸入されてるってのが何とも(´・ω・`)
 ホルモン剤の影響や、米国の実態については2005年2月22日、衆議院・予算委員会でも指摘されていた。


○中津川委員 それと、アメリカの牛肉なんですけれども、農林水産大臣、アメリカの牛肉というのは非常に危ないですよね。EUも韓国も中国も台湾も輸入していない。成長ホルモンを生後六カ月になると耳たぶのところに注射して、どんどん大きくしちゃう。それで、牛の管理というものを余りしていない。
 それで、今、アメリカでは、実はアメリカの管理というのは実にずさんでありまして、ヤコブ病で死んだ、例えば八八年から九二年、私が調べたのは、ニュージャージー州の競馬場の職員がそこで食事をして十三人ヤコブ病で死んだとか、二〇〇四年十月、ニューヨーク州の村で短期間に五人が連続してヤコブ病で死んだとか、それで、アルツハイマーの病気も実はこのヤコブ病から来ていると言われるような、そういう今アメリカで非常に問題になっているところがたくさんあるわけなんです。
 こういうアメリカの、注射をしてホルモンを挿入して、どんどん大きくしていって、それでアメリカの男の子の乳腺、おっぱいが大きくなってきているとか、異常な状態が今どんどん出ているという現状、これは御存じですか、農林水産大臣。

 この後、大臣が「存じません」と言ってしまうのが何とも(´・ω・`)
 米国産牛肉が20ヶ月以下が条件になるなら、日本向けはホルモン剤たっぷりの牛肉になりそうな気がする。大きくすればするほど利益が上がるからだ。しかし、マスメディアは BSEばかり報道し、あまりにもこちらに無関心な気がする。悪意を持って言えば、成長ホルモン剤については隠蔽しているようにも見える。

 ホルモン剤関連については国会議員のブログにも指摘されていた。

  「日本の消費者のアメリカ牛肉ボイコット運動は、ホルモン入り牛肉のボイコットにまで拡大するであろう。」との論評 【Sasayama’s Weblog】
  BSE問題 【わしお英一郎@BLOG】

 笹山氏はホルモン剤の問題を指摘。以前、ガイアの夜明けを見て、牛の耳に変なのがついてるなぁと気になっていたが、あれが成長ホルモン剤だったのかと納得してしまった。
 わしお氏も米国産牛肉問題を指摘しているが、少々感情的なのが何とも。告発めいてる割にソースがないし。もっとも杉村太蔵 ブログよりは遙かにマシで、似たような歳のわりには勉強してると思う。
 国民から選ばれた国会議員だけに、より広く知れ渡るように頑張って貰いたい。

 なお、発ガン疑惑については、今後のガン統計で因果関係が見え隠れすると思う。乳ガンは確かに増加の一途を辿っているが(統計図[PDF形式])、輸入禁止を行った 2004年度以降の統計がどうなるのかが一つの鍵だろう。
 仮にこの間だけ停滞したり、下がれば十分因果関係があると思う。ただ、2005年の現在でも 2001年の統計がないのが何とも心許ない。


 BSEの方は広く知れ渡ってるし、うちのようなブログが追究するまでもないので気になった記事だけを取り上げたい。
 米国産牛肉が BSEの危険があるかどうかは、米国内にクロイツフェルト・ヤコブ病の実態がどうなっているかで簡単に判断できると思う。では、米国ではどうなってるかというと興味深いのがこれ。

  週刊文春3月25日号 NY郊外でついに狂牛病発症か ジャーナリスト椎名玲氏

 阿修羅掲示板に掲載されていたものでヤコブ病が集団発生する実態が書かれているが、一番重視したいのはここ。

ヤコブ病は国に報告する義務が医師にはない

 (゚Д゚ )ハァ?
 BSEによるヤコブ病患者がいないのではなく、単純に統計を取っていないだけというから驚く。どうもアルツハイマー病にされてしまうケースが多いらしい。その上で「アメリカではアルツハイマー病、あるいは痴呆症と診断される人は年間400万人にのぼるが、複数研究機関の合同研究でこのうちの3?13パーセントが実際はヤコブ病であったことが判明している」というのが…。毎年12?52万人がヤコブ病にかかる計算になる。
 引用記事のアルツハイマーの患者数に疑問があったので改めて調べてみた。

  Statistics about Alzheimer’s Disease

 米国アルツハイマー病協会(Alzheimer's association)の統計に寄れば、現在のアルツハイマー病患者は約450万人、2050年には推定1,130?1,600万人になると予測している。引用記事では「年間」という言葉に振り回されたが、もし「複数研究機関の合同研究でこのうちの3?13パーセントが実際はヤコブ病であったことが判明」が正しいとするなら、現在のヤコブ病患者は推定13?58万人いる事になり、2050年には3?4倍増える恐れがある。

 ヤコブ病の潜伏期間は 5?20年(諸説あり、10年前後が有力)。記事には29歳女性が感染し死亡した事を考えると、もはや高齢者の病気じゃない。

 今月、日経BPでは「米国産牛肉輸入再開、あなたはどう見る?」というアンケート調査を行った。

  第21回「米国産牛肉輸入再開、あなたはどう見る?」

 輸入再開反対は6割以上、禁輸中も困らなかったのは約7割。なんだかんだで危険性が浸透してると思う。ただ、こういった実態を知ってるのか知らないのか、そこまでアンケートを細分化して統計を取って貰いたかった。

《2005.11.30修正》アルツハイマー病の統計数再確認のため一部修正.
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tanukur.blog8.fc2.com/tb.php/369-defdecce

誰が騙して誰が騙されるのか

今日は寒かったですが、朝早めに出て、少し遠出して来ました。

  • 2005/12/13(火) 13:34:54 |
  • サイクルロード ~千里の自転車道も一ブログから~

よく分からん米国産牛肉解禁

そもそもアメリカでBSEが発生したからといって、オール・アメリカで一律禁止することに意味があったのだろうか?

  • 2005/12/14(水) 13:15:08 |
  • 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン

FC2Ad


アクセス解析

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。