野良里蔵狸 -norakura-

tanukurのブログ。不定期更新(´・ω・`)

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テレビゲームが少年凶悪犯罪増加を起こすか検証した報道

  少年犯罪のデータから、本当にゲーム規制の必要性が見えるのか検証しました【FNNニュース】12/17
  ※動画[56K(低画質)][300K(高画質)]

 今年の夏以降、関東圏を中心にゲームを規制する動きが活発になっているが、「ゲームは少年犯罪の温床」と報道してきたTVが珍しく「検証」を行った。前フリはこうだ。

 少年が起こす凶悪犯罪にテレビゲームの残虐な表現が関わっている。行政はテレビゲーム規制の理由としてこうした可能性を指摘しています。今夜は少年犯罪のデータから本当にゲーム規制の必要性が見えるのかを検証しました。

 動画自体は数日で削除されると思うので、簡単にまとめるとこんな感じ。


・過去の少年凶悪犯罪を取り上げ、テレビゲームを規制する今年の行政の動きを紹介。テレビゲームが犯罪を誘発している懸念の裏に、青少年による凶悪犯罪増加の不安があるからだと指摘。
・少年による凶悪犯罪が増加しているのを増加をグラフで紹介(平成5年以降)
(ここから話が変わる)
・しかし終戦直後から見ると、昭和40年を境に減少している(ピーク時の1/3)。増加グラフは過去10年分しか出していない。
・さらに過去10年でも「強盗」が突出してるだけで他(殺人、婦女暴行、放火)はほぼ横ばい。殺人検挙率も1955年に100万人あたり67.9人いたのが、2000年は13.2人。
・それでも「少年凶悪犯罪は増えている」と認識されているのは何故か?。臨床心理士 矢幡 洋氏「特殊な事件を取り上げ、『危険な14歳』『荒れる中学生』と問題を一般化し、いかにも青少年全体が病んでいるような印象を作っているのではないか」と指摘。
・殺人率を縦軸、年齢を横軸にとったユニバーサル・カーブを見ると、どの国も20歳代前後が突出している。早稲田大学 長谷川眞理子教授によれば「(殺人の理由に)メンツの張り合いやどっちが偉いとか強いとか、自己主張、自己顕示などプライドの問題が多く、これからの将来を築くときに自分が他者よりどれだけ強いか見せつけていくことの生物学的な意味が大きいのではないか」と指摘。
・一方、現在の日本はこのグラフは平坦(ほぼ均一)。原因として日本独特の高学歴社会、終身雇用を挙げ「55?60歳まで保証されている社会があるため、若い人は将来がよく見えており、つまらないケンカで強さを見せつけない方がいいと考え始め、安定志向の若者を生み出したのではないか」と指摘。今の若い世代について「昔の世代に比べてずっとおとなしい。何か葛藤があると避けたい、対決するよりは避けていきたいのではないか」と指摘。今の若者は「凶悪化」よりは「覇気を失い、自我を通さない」姿が浮かび上がる
(話がゲームに戻る)
・神奈川県知事(松沢成文氏)が、「ゲームの描写がリアルすぎるため、発達段階にある青少年に与える影響が非常に大きい」と、行政の役割を強調。
・しかし、少年凶悪犯罪は昭和45年以降は横ばいで、テレビゲームとの因果関係は不明確なまま。それでもテレビゲームに青少年犯罪の原因を求める声は後を絶たない。
・最後に矢幡氏が「期待すれば頑張るし、ダメだと見られれば頑張る気も失う。と、人間は自分に対する期待に応えるよう行動する傾向が心理学の実験で確認されている。青少年の凶悪化ということで私たちが子ども達を犯罪予備軍であるという目で見てしまう事の方が非常に危惧される」。

 なんか心理的に考えさせられました。テレビゲームが完全にスケープゴートにされ、行政が本質的な問題を考えていないのが浮き彫りになっている。ゲームをダシに諮問機関みたいのを作って、天下り先や予算を確保したいだけなのでは?とも思ってしまう。

 報道を見る限り、テレビゲームと少年凶悪犯罪との関係は薄いと言わざるを得ない。「ゲームがリアルになったから」というものの「殺人」は増えていない。むしろ、過去10年に「強盗」がなぜ突出してしまったのかを考える方がずっと建設的だし、「覇気を失い、自我を通さない」若者の増加に対する対策も考えるべきだろう。
 ただ、この報道を鵜呑みにする訳にもいかない。検挙率で比較するのは危険な気がする。最近の犯罪は巧妙で、検挙率は以前よりかなり低くなっていると記憶している。そう考えると、こちらも出さないで分析するのは偏っている気がする。

 もっともゲームが社会に影響を与えるという点については賛成だ。「"青少年"の"凶悪犯罪増加"」というより、「"大人を含めた青少年"の"社会的生産性の低下"」を引き起こす方が一番危惧する点だと思う。過去でいえばテトリスあたりか。そして現在はこんなのが。

  任天堂が放つ「労働効率破壊兵器」【POP-SITE】

 タイトルは「子供に与えて大丈夫か『マリオカートDS』」と続き、中毒性を記事にしてるが、まわりを見ると社会人にも波及していると思う。同じく無線LANでインターネット接続できる「おいでよ どうぶつの森」があり、まわりでは任天堂DS本体と一緒に買う大人を散見している。
 家庭に無線LAN環境があれば、トイレの最中に世界の人を相手にレースゲーム。凄い時代だ(笑)。

参考スレ)
 【研究】 ゲーム規制、本当に必要か?…少年犯罪・FNN検証 (動画ニュース) (ν速+板@2ch)
参考記事)
 反社会学講座 第2回キレやすいのは誰だスタンダード 反社会学講座
 ※少年凶悪犯罪グラフがあり、放送前半と同じ指摘をしてます。
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コメント

こんにちは。
 >テレビゲームが完全にスケープゴート
なにか規制したら、とりあえず対策しましたから、って言えますからね。

テレビゲーム=少年凶悪犯罪ってイメージが刷り込まれたら、
子ども達の間でも、ゲーム好きってだけでいじめられる子が出てくるだろうに。
わ~、あいつマリオカートばっかりやってるから、殺されるぞ~。とか。

 >トイレの最中に世界の人を相手に
うん。それは一度やってみたいですね(笑

  • 2005/12/17(土) 23:48:07 |
  • URL |
  • Picaso #-
  • [ 編集]

データ「殺人検挙率も1955年に100万人あたり67.9人いたのが、2000年は13.2人。 」は意図的に外されていますね。
一つの事件は繰り返し繰り返しリピートされますから、凶悪化や悪化が印象づけられていきます。
マスをつかった世論操作はますます増えています。

こんにちは、Picasoさん。コメント有り難うございます。

「テレビゲーム=少年凶悪犯罪」はまだしも、
「テレビゲームはよくない」はすでに浸透してますよねぇ…。
ゲームを全くしない(やろうとしない)人は
ゲームに対する偏見が多い気がします(´・ω・`)

トイレでマリオカート、、DS買われたらまずこれですか?(笑)
うちは無線LAN環境とDSがあるので「夢の」トイレカートは
目前ですが、現在、青の救助隊(ポケモンダンジョン)に
ハマってて、他のゲームに移行できません(^^;)

  • 2005/12/19(月) 10:43:04 |
  • URL |
  • tanukur #VgYZu9o6
  • [ 編集]

こんにちは、YUKI-archさん。

少年凶悪犯罪を何度も取り上げて擦り込ませていくような
風潮はありますよねぇ…。報道での街角インタビューでも
それを裏付けるような内容でした。

テレビゲームが凶悪犯罪を助長する報道が多いですが、
統計の取り方ひとつでこんなにも違うものか感心しました。
今回はわかりやすいですが、あまり意図しないところで、
こういった刷り込みがされてるのかと思うと…(´・ω・`)

> マスをつかった世論操作はますます増えています。

これは本当に感じます。特に最近は小泉を批判する報道が
めっきり減ったのが気になります。

コメント、ありがとうございました。

  • 2005/12/19(月) 10:43:59 |
  • URL |
  • tanukur #VgYZu9o6
  • [ 編集]

こんばんわ。はじめまして。

ウチは旦那はゲーム業界人です。
私もかつては業界に片足を突っ込む人間でした。
そして今は育児中…。
この話題は、どうしても避けては通れない壁です(笑)
いずれはもっと悩むと思います。

ゲームが問題なのではなく、子と親・子と大人や社会との関わり方にも、えらく問題があると私は思ってます。
深くは突っ込みませんがね…。

いろいろと考える材料になるので、これからもちょくちょく立ち寄らせてくださいね。


  • 2005/12/27(火) 20:28:58 |
  • URL |
  • teru_poo #-
  • [ 編集]

 はじめまして、teru_pooさん。コメントありがとうございました。

 ゲーム業界人だと難しい立場だとお思いですが、お子さんにしっかり目を向けてればそんなに悩む事もないと思います。ゲームよりはむしろTVの方に悩むかと(偉そうですいません)。

> ゲームが問題なのではなく、子と親・子と大人や社会との関わり方にも、えらく問題があると私は思ってます。

 同感です。特にゲーム与えて、ほったらかしの親のしつけに問題あると思います。
 今年春、幼稚園関係の集まりでかみさんから聞いた話ですが、「たまごっち」を子供に与えて、親は子供ほったらかして、おしゃべりに夢中、一方、その子ども達は「たまごっち」を手にグループ作って、他の子ども達とは遊ぼうともしない。
 もちろん一部ですが、こういった親がいる限り、ゲーム悪玉論は永遠に消えることはないと実感しました。

 ゲーム脳とかでたらめな理論がマスメディアに取り上げられますが、ゲームもしっかり見定めれば脳を刺激するものが多いですし、本当のゲーム脳(無気力脳)はゲームすら面倒くさがってやろうとしません。

 うちの場合、ゲームはコミュニケーションツールとして使ってます。
 娘(幼稚園年長)は今、ポケモンダンジョン(青の救助隊)にハマってて、闇雲に突っ込んで全滅し、たまに救助に行かされるのは秘密です(笑)。そのせいか、うちに2個あったりします^^;(おとーさんもハマってるし)

> いろいろと考える材料になるので、これからもちょくちょく立ち寄らせてくださいね。

 駄文が多く不定期ですが、こちらからも宜しくお願い致します。
 ブログ拝見させて頂きました。こちらからもリンク貼らせて頂きます。

  • 2005/12/28(水) 13:28:47 |
  • URL |
  • tanukur #VgYZu9o6
  • [ 編集]

モラルパニック型の統計

モラルパニック・性悪説の蔓影
メタ認知の欠損
社会の大人の歪んだ心理から生まれるニーズ・・
それに宿るマスメディア
ニーズに応える為なら
何でもする・・マスメディアの有り様
ファーストフードに仕込まれたLSDをモルヒネ(麻酔)代わりにし
その幻に自ら壊される人々。
その人々の形成する環境にやられる老若男女
なぜ「商品」のニーズ(主要)が無くならない社会なのか
何処から沸いてくるのか
何処から生成しているのか?
今の媒体商品はファーストフード程度のものではない。

  • 2011/12/04(日) 18:15:39 |
  • URL |
  • 名無しさん #dD8VL6vk
  • [ 編集]

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