今頃になって、「のまネコ米酒」が堂々と売られてる事を知った。
きっかけは FC2の訪問者リスト。稀に閲覧して戴いた方のサイトを覗くことがあるのだが、その中にのまネコ米酒が販売されていることが書いてあった。
??。エイベックスのまネコ問題は定期的に閲覧しており、11月に米酒.comは閉鎖し、確認した記憶がある。そこで調べ直したら、2004年11月27日に閉鎖後、12月16日に再開し、『のまネコ米酒』の通販を開始。すっかり乗り遅れてしまった(´・ω・`)
とりあえず、「のまネコ米酒」をみたが、これがヒドい。商品紹介にある「のまネコ米酒」の情報を見ると、
製造元…加茂錦酒造株式会社KO
原材料…米・米麹・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分…15度以上16度未満
一般に米・米麹だけの日本酒が「純米酒」、これに醸造用アルコールを添加したのが「本醸造酒」。糖類・酸味料は終戦後に米不足のため添加したもので、本来は日本酒と呼ぶべき代物ではない。現在でも製造されているのはメーカーの利益確保の場合が多く、ここまで添加されている酒は日本酒でも一番安い(美味しくない?)部類になる。
キャラクター云々はおいといて、米酒と、あたかも米だけの酒のように謳っている割に一番安く、添加物が多い日本酒を選択。利益を最優先にしている大栄食糧(販売元)は、まるでエイベックスそのもので同じ穴のムジナを感じてしまった。
「のまネコ米酒」発売前後がどんなものかは検索で見つけたサイトから知ることができたが、これもヒドかった。
まずは閉鎖前の出来事。
米酒.com(大栄食糧)【viki @Wiki】
のまネコ騒動時、米酒.comのドメイン情報から「のまネコ米酒」の販売会社が「大栄食糧」であることが判明し、11月22日(閉鎖前)に電凸(メーカーに直接電話して質問)した回答が載っている。
そこには「のまネコ米酒」は販売元でもないし、販売する予定もないとしっかり答え、一週間後の11月29日にサイトを閉鎖、12月7日時点では SNSの mixiにあった「のまネコ米酒」コミュニティも削除した(探偵ファイルより)。
ところがその直後、 mixiで「のまネコ米酒」が宣伝が行われた。
のまネコ米酒、こっそり発売中?【盗使哀新聞】12/9
「( ´∀`) な生活を目指す日々。」の12月9日の記事にはボカシがないのがあり、宣伝がアップされたのが 12/8 00:37。…って、探偵ファイルが閉鎖報告をした翌日(笑)。この後、探偵ファイルは散々叩いていた「のまネコ」を記事にしなくなったため、なんか裏取引でもしたのかな?。まぁ、いいや。
さらに翌週の12月16日にネット通販が開始された。
のまネコ問題、未ダ解決セズ -IX-【闇 ノ 覇 者】12/16
ここが開始当初の状況を詳しく報告しているが、もう杜撰(ずさん)の一言。
商品の紹介が不十分で、日本酒を販売しながらアルコール度数の表示がなく、すでに日本酒度で製造物責任法(PL法)違反。また、問い合わせではメールアドレスのみで、運営会社の住所、責任者の氏名すらなく、特定商取引法に基づく表示義務を怠っていた。ネット通販としてはあり得ないくらい杜撰だ。
おそらく、のまネコ騒動で過敏になったためと思うが、通販を行う以上、法的な事はしっかりしないとマズイだろう。指導の賜(たわもの)か、現在これらは改善されている。
そこで気になったのは販売会社の「大栄食糧」。
有限会社ZENのようにダミー会社なのか?と思って調べてみたら、どうもそうではなさそうだ。実体は名古屋市に実在し、酒販売も行っている店舗で、KLCグループに加盟していた。ただ、これ以上の事が判らない。
そこで趣向を変え、社長の名前で検索すると、数年前は KLCグループの若手筆頭で、ホープだった事がわかった。
Googleキャッシュ(当時24歳)
Googleキャッシュ(当時25歳)
※こちらから PDF形式を直接閲覧可能です。
グループ意欲向上の加味してるのだろうから、どこまで本当かは判らないが、売り上げを上げるためなら何でもしそうな気配がする。ゆえに「のまネコ米酒」は売れるとよんで、「反のまネコ」の人達から何を言われようが売るつもりだったのだろう。また、ここ数年はこの人物の情報が何もヒットしないことから、以前の勢いがなく、低迷していたのか?とも思えてしまう。
よくみると 2001年に次男が産まれた写真があった(画像があったのでさすがにリンクは遠慮しました)。未成年にアルハラ(アルコール・ハラスメント)を助長させる商売をやるくらいだから、てっきり独身者かと思っていたが、現在28?29歳の2児(幼稚園?小学生)の父親。もうちょっと何とかならなかったのだろうか、といらぬ心配をしてしまった。
エイベックス社が「のまネコ米酒」を KLCグループではなく、その一店舗にライセンスを許諾したのも気になった。大手ではアルハラを意識し、貧乏くじを引かないようにしていたのだろうか。
それにしても「儲かる商材」なら大量に仕入れそうな社長なだけに、のまネコ米酒の在庫は結構あるような気がする。賞味期限もあるので焦ったのか?と思って、日本酒の賞味期限を調べたら、実は日本酒に賞味期限はないらしい。保管がしっかりしてれば 3年ほど保つ反面、直射日光に当たる場所に放置すれば 1時間でダメになってしまうとか(ソース)。
在庫が多いほど保管場所も確保しなければならず(=経費がかかる)、早期に売りさばきたかったのだろう。
現在、のまネコ米酒.comの総アクセス数は117,000を超えており、関心は高いと思う。情報収集中に、奥さんが何も知らずに購入し「のまネコ」に反対する旦那が愚痴をこぼしていたブログも見つかった(笑)。
ただ、アルハラの問題はおいといて、これで日本酒に興味を持った人が「日本酒はマズい」という認識を持たれるのが嫌なので、醸造元の「加茂錦酒造株式会社」を調べてみることに。
…残念ながら、その蔵元はホームページをもっていなかった(´・ω・`)
通販サイトをベースに調べたら、一番安いのは「加茂錦 佳撰」。ただ、「佳撰」(昔でいう二級酒)は一升瓶で 1,650?1,750円と格が高い。これは米に「五百万石」(酒造好適米)を使っているせいだろう。利益優先を図るなら大手酒造メーカーの安い酒にすればいいのだが、加茂錦酒造を選んだ理由が酒飲みとしては気になってしまった。
でもよく検索すると「佳撰」には「無糖」という表記があった。一方、「のまネコ米酒」は糖類が添加されている。なんだこりゃ。よく見ると「加茂錦酒造株式会社」でなく、「加茂錦酒造株式会社KO」だ。なんか微妙に胡散臭い(笑)。
やはり「のまネコ米酒」はどうあっても飲む気がしない。試すなら「加茂錦 佳撰」…といきたいが、1,800円も出して普通酒を買う気がしない。どうせなら、もうちょっと足して「加茂錦 純米」にして、モナーのラベルを貼って飲もうと思う。
# なんか、本題よりは日本酒の話になってすいません(^^;)