野良里蔵狸 -norakura-

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無防備地域宣言をめざす京都?

  無防備地域宣言:条例制定求め、あす国際シンポ??京都市民の会/京都【Yahoo!/毎日】1/14
  「平和都市条例」制定を目指す中京区で市民グループがシンポ【京都新聞】1/15

 シンポジウムを行った「無防備地域宣言をめざす京都市民の会」(代表・澤野義一大阪経済法科大教授)は、戦争発生時に軍事支援活動を行わないことなどを自治体に義務づける「無防備・平和都市条例」制定を京都市に求めている市民グループ。
 これを受けてか、京都市は23日に臨時議会を招集し条例案を審議するらしい。

 市民グループのホームページには、

「私たちは一切の戦争に協力しません」?この「無防備地域宣言」を京都市が世界に宣言することにより、京都市は「無防備地域」として国際条約によって保護され、京都市への攻撃は一切禁止されます。
「武力」で市民の安全を守るのでなく、「非武装」によって私たちの安全と文化を守るものです。

 と「無防備地域宣言」すれば京都は安全と宣言している。具体的には、
  ・戦闘員・移動兵器などの撤去
  ・軍事施設の敵対的不使用
  ・紛争相手国に対し当局、住民が敵対行為をしない
  ・軍事行動支援をしない
 の4条件を満たし、宣言することで「無防備地域」に対する攻撃が禁じられるというもの。市民グループによればジュネーブ条約によるお墨付きもあるらしい。
 この条例が可決されれば国と真っ向対立するのだが、それ以前として「無防備地域宣言」には大きな落とし穴があった。


  この宣言を出したところで,成功した実例とかあるんですか?軍事板常見問題

 答えは「ありません」。日本政府公式見解でも無意味と言っているが、気になるのは「ジュネーブ条約追加第1議定書」。そこの59条に無防備地域についての記載があるらしいが、検索してもソースが見つからない。
 防衛庁にジュネーヴ諸条約は見つかったが、追加議定書がなく片手落ち。ググると引用はいくらでも見つかるがソースがない。「こっちはこっちで煽動されてるのか?」と思いつつ、Wikiなどを頼りにようやく英文のソースが見つかった。赤十字国際委員会からの引用なので問題ないだろう。

  Protocol Additional to the Geneva Conventions of 12 August 1949, and relating to the Protection of Victims of International Armed Conflicts (Protocol I), 8 June 1977.International Committee of the Red Cross


Art 59. Non-defended localities

1. It is prohibited for the Parties to the conflict to attack, by any means whatsoever, non-defended localities.
2. The appropriate authorities of a Party to the conflict may declare as a non-defended locality any inhabited place near or in a zone where armed forces are in contact which is open for occupation by an adverse Party.
Such a locality shall fulfil the following conditions:
(a) all combatants, as well as mobile weapons and mobile military equipment must have been evacuated;
(b) no hostile use shall be made of fixed military installations or establishments;
(c) no acts of hostility shall be committed by the authorities or by the population; and
(d) no activities in support of military operations shall be undertaken.

3. The presence, in this locality, of persons specially protected under the Conventions and this Protocol, and of police forces retained for the sole purpose of maintaining law and order, is not contrary to the conditions laid down in paragraph 2.

4. The declaration made under paragraph 2 shall be addressed to the adverse Party and shall define and describe, as precisely as possible, the limits of the non-defended locality. The Party to the conflict to which the declaration is addressed shall acknowledge its receipt and shall treat the locality as a non-defended locality unless the conditions laid down in paragraph 2 are not in fact fulfilled, in which event it shall immediately so inform the Party making the declaration. Even if the conditions laid down in paragraph 2 are not fulfilled, the locality shall continue to enjoy the protection provided by the other provisions of this Protocol and the other rules of international law applicable in armed conflict.

5. The Parties to the conflict may agree on the establishment of non-defended localities even if such localities do not fulfil the conditions laid down in paragraph 2. The agreement should define and describe, as precisely as possible, the limits of the non-defended locality; if necessary, it may lay down the methods of supervision.

6. The Party which is in control of a locality governed by such an agreement shall mark it, so far as possible, by such signs as may be agreed upon with the other Party, which shall be displayed where they are clearly visible, especially on its perimeter and limits and on highways.

7. A locality loses its status as a non-defended locality when its ceases to fulfil the conditions laid down in paragraph 2 or in the agreement referred to in paragraph 5. In such an eventuality, the locality shall continue to enjoy the protection provided by the other provisions of this Protocol and the other rules of international law applicable in armed conflict.

 Non-defended localities(無防備地域)を定めた第59条全文。「軍事板常見問題」では第2項までの翻訳しかなかったが全文を取り上げてみた。「軍事板常見問題」の翻訳は正確なような気がする。3項は無防備地域の治安機能らしいし、4項以降は手続き的な事のようにも見えるが、英語が苦手なので何とも言えない(ツッコミどころがあればご指摘頂けると助かります)。

 結局、無防備地域は第2項が示すとおり、ジュネーブ条約では「軍隊が接触し、敵対国に占領されるために開放されている地域」が必要条件で、日本内陸部にある京都市が外国に隣接するわけでもないし、平和時の今宣言しても何の効力もない。仮にこんなのが可決されれば世界の笑い者になるだろう。

 国際法に則っとれば無意味だとわかるのに、この団体は何をしたいのかさっぱりわからない。代表である澤野義一のプロフィールが大阪経済法科大学にあり、専門分野が「憲法(平和主義) 」らしいが、国際法すら解釈しようとしないで運動をするのは少々疑問を感じてしまう。「無防備地域宣言」をすれば京都の安全が保たれると信じて疑わないのだろうが、それではまるで(以下略)。プロ市民なんてそんなもんだろうけど。そこまで京都を平和に導きたいのであれば、日本から独立し「京都国」を建国するのが建設的だろう。その上で永世中立国宣言…って、書いててアホらしくなってきた。

 「軍事板常見問題」では京都が大阪になっており、「全国無防備地域宣言運動」は大阪市の市民団体が発端になっているのがわかる。あまり報道されていないので全然知らなかった。
 ちょっと調べると全国レベルで広がりを見せている。運動している人の何割がジュネーブ条約追加第1議定書第59条を理解しているのか心配になった。

  無防備地域宣言運動全国ネットワーク

 否決されたところ見ると、大半が反対票を投じる中、賛成票を投じているのは共産党や市民グループ、無所属ばかり。なんだかね(´・ω・`)
 今後は京都市、東京都品川区で審議されるが、世界の恥にならないよう否決して貰いたい。

参考記事)
 「無防備」記事週刊オブイェクト
  ※ジュネーブ条約から無防備地域宣言を検証しています.
参考スレ)
 【社会】 "占領してもOK"の無防備地域宣言、条例化求め国際シンポ…京都市民の会★2(ν速+板@2ch)
  ※以下、一部抜粋(一部編集しています).

46 名前:名無しさん@6周年 投稿日:2006/01/15(日) 17:38:55 ID:bEAJhSyT0

どう考えても特定アジアあたりにとられちまうだろ
別に日本と戦争状態になってからじゃなくても
中国なんかが密かに京都に入り込んでる工作員に武器入れて
治安維持機関を攻撃するとともに宣戦布告すれば簡単に京都一都市なんて落ちる
京都だけ落とせばそこは無防備指定地区だから自衛隊も手が出せない
日本の自衛隊は防衛軍隊だから敵国本土を叩くことはできないから
一度京都を占領できれば手も足も出ない
和平に持ち込むしかないし和平に持ち込めれば京都まるまるぶんどれる

77 名前:名無しさん@6周年 投稿日:2006/01/15(日) 17:45:43 ID:bUfXkaq90

だいたいジュネーブ条約というのは戦争の存在を前提とし、
その中で人道的な措置を求める条約だろ。

何か勘違いしてないか?
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コメント

>代表である澤野義一のプロフィールが大阪経済法科大学にあり、

大阪ホ~ケ~大というところがポイントですねw
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E5%A4%A7%E9%98%AA%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%B3%95%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6

  • 2007/01/30(火) 12:33:45 |
  • URL |
  • smsm #JalddpaA
  • [ 編集]

 はじめまして、smsmさん。
 わかりやすい、wikiサイト、ありがとうございましたw

  • 2007/03/17(土) 12:05:10 |
  • URL |
  • tanukur #VgYZu9o6
  • [ 編集]

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