抗凝固剤のアレルギーで4人死亡、成分の一部は中国から輸入―米国(Yahoo!/Record China)2/19
米国食品医薬品局(FDA)によると、米バクスター社の血液抗凝固薬「ヘパリン」の投与が原因で、これまでに300人以上が発症し、4人の死亡が報告されている。
「ヘパリン」は代表的な抗凝固薬で血栓閉塞症などの治療に広く用いられており、
ブタの腸から採取される有効成分を原料としており、バクスター社は主に
中国から輸入していたとのこと。
かなり重要なニュースと思うのだが、日本の大手新聞社は現時点では完全にスルー。
とりあえず、この事件を調べてみることにした。
# 間違いなどございましたら、コメント欄にご指導していただけると助かります。
一般にヘパリンの副作用は、
ヘパリン Wikipediaによると、割合は書いてないものの「ヘパリン起因性血小板減少症、血栓症、骨多孔症などが見られる」と記され、死に至るとは考えにくい。
中国からの原料で作られた抗凝固薬で4人死亡=米国【
大紀元】2/20
一方この記事によると、投薬した 40%もの患者に副作用があわられ、呼吸困難、悪心、嘔吐、発汗過多、血圧の急下降などの他、一部の患者には命に関わるショック反応があったという。これは明らかに異常だ。
事の流れだが、
Bio Todayの記事タイトルを追っていくとわかりやすい(全文を読むには有料会員登録が必要なので、タイトルとリンクのみでご容赦下さい)。
2/12
バクスター社 重篤なアレルギー反応によりマルチドーズバイアルのヘパリンの製造を一時中止 2/14
バクスター社のヘパリンが製造されている中国の工場をFDAは一度も査察していなかった 2/16
バクスター社のヘパリン有効成分の製造会社が判明 2/20
アメリカの主要な病院がバクスターのヘパリンをAPP社のヘパリンに切り替えている 重篤なアレルギー反応から、バクスター社は製造を一時中断したが、副作用の原因は不明。その後、製造に関わった中国工場(プラント?)が、実は米国食品医薬品局(FDA)の査察を受けていなかったから驚いた。
本当かどうかは不明だが、FDAの発表では「問題の工場と似た名前の査察済みの別の中国の工場を問題の工場と勘違い」らしく、実にお粗末なものだった(
ソース)。
こうなると中国工場が一番あやしいのだが、工場側は取材を拒否。現在、FDAが査察の準備を進めているが、中国政府も消極的だし、その頃には…とか邪推してしまう。
副作用の原因を素人なりに考えると、原料となるブタに問題があるのではないかと推測する。中国毒餃子事件をきっかけに、大紀元がこんなキャンペーン(?)をやっていた。
中国製食品による深刻な健康被害=驚愕の中国製有毒食品の実態(1) 1/31
1.有毒豚肉
成長周期および生育率を向上させるために、ホルモンおよび抗生物質などの注射は不法商人の常套手段だ。一方、病死した豚からの豚肉、腐敗した肉、大量の水を強制的に注いだ肉、寄生虫のある肉などについて、防ごうとしても防ぎきれないのだ。
また、豚の飼料に塩酸クレンブテロールを添加したことは、さらに民衆を恐慌状態に陥れた。塩酸クレンブテロールは豚の赤身のたんぱく質合成および脂肪減少を促すことができ、豚肉の赤身の増加率を向上させることができるが、人体対して、目眩、吐気、手足の振るえ、心悸亢進をもたらし、特に高血圧、心臓病の人には、最悪の場合は心拍停止になり、死亡に至る場合もあるという。
大紀元の記事を鵜呑みにする訳ではないが、こういった豚を原料に薬品を作れば、副作用がでてもおかしくないような気がしてしまう。
また、韓国の朝鮮日報でも最近こんな報道がされていた(というか、Googleのニュースで「ヘパリン」と検索するとこれしかでなかった)。
中国製かぜ薬で115人死亡、パナマ政府が報告書 2/18
米製薬大手ファイザーは、2006年から中国製薬大手の上海医薬集団と原材料を調達に向けた協議を進めたが、品質が基準に満たなかったため、調達契約は一件も結ばれなかったという。中国では最近、上海医薬集団の子会社華聯製薬廠が生産過程のミスで汚染物質が混入した白血病治療薬を流通させ、5歳児を含む200人余りが全身まひなどの重体に陥っている。
本題と違う抜粋だが、原料問題以前に、中国のレベルがいかに低いかを物語っており、最後には中国国内でも汚染物質混入の治療薬で被害者がでていることが書かれている。
それにしても、個人blogなどが 2月14日以降取り上げているのに対し、日本の新聞社がこの事件に対して未だにスルーしているのには驚く。
おそらく、バクスター社のヘパリンが国内流通されていないため、危機感がない厚労省が全く動いてないせいだろう(
厚労省HPの新着情報には、ヘパリンについての報道が何もされていない)。
しかし、国内製薬会社が中国産原料を用いていないとは考えにくく、今回は問題の工場も特定されているので、喚起する意味でも重要だと思うのだが…。
食品はおろか、薬品にも「毒」が混入されるのはたまらない。薬品にも原料産地表示が必要では?と思ってしまう。
追記記事)
日本:中国産原料使ったヘパリン製剤、自主回収(2008.3.11)
《参考サイト様》 本文構成時に大変参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
速報:中国製の抗凝固薬、米国で死者4名・アレルギー反応350名!【
日々是チナヲチ。】
【続報】中国製薬品、米国で死者4名・アレルギー反応350名!・上【
日々是チナヲチ。】
【続報】中国製薬品、米国で死者4名・アレルギー反応350名!・下【
日々是チナヲチ。】
コメント欄も大変参考になります。
薬の安全学再び:世界中の薬屋さんが中国無しに生きていけないって知ってた?【
北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)】
朝鮮日報にあった中国国内の事件の経緯があります。